2024年9月8日、韓国・週刊朝鮮によると、韓国の元慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)が7日、「旧日本軍慰安婦被害者が死去した」と発表した。

同団体は「被害者は18歳のときに縫製工場に就職するため友人と共に中国へ行き、そこで日本軍慰安婦として連行され受難に見舞われた」「1945年の解放後も帰国できず、2000年代初めになってようやく祖国に戻り家族と再会した」「韓国政府に旧日本軍慰安婦被害者として登録された後、水曜集会(日本政府に謝罪と賠償を要求する正義連主催の定例集会)や海外での証言活動に参加するなど、慰安婦問題解決に向けた活動に積極的に参加してきた」などと説明した。遺族の意向により、葬儀は非公開で行われるという。

シン・ヨンスク女性家族部次官は「また1人の慰安婦被害者を見送ることになり非常に胸が痛い」と追悼し、「女性家族部は慰安婦被害者が平穏な余生を過ごせるよう注意深く見守り、彼女たちの名誉と尊厳回復のための記念事業も推進していく」と強調した。

韓国政府に登録されている「慰安婦被害者」のうち生存者は8人でいずれも年齢が94~96歳だという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「日本は慰安婦被害者が全員亡くなり、人々の記憶から『日本=戦争性犯罪加害者』という事実が消えることを願っているのだろう」「国が弱く、政府がきちんと役割を果たさないせいで、日本から謝罪すら受けられぬまま亡くなってしまい残念だ」「被害者が全員亡くなる前に、日本の謝罪する姿、歴史をこれ以上歪曲(わいきょく)せず過ちを認める姿が見たい」「どうか天国では幸せに暮らしてほしい」などの声が寄せられている。

また「ところで尹美香(ユン・ミヒャン、正義連前代表で寄付金流用などの疑いで裁判中)氏はどこで何を?」「尹美香氏の小遣い稼ぎに利用されただけの元慰安婦がかわいそう」「まずは尹美香を処罰して」などとの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

8日、韓国・週刊朝鮮によると、韓国の元慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」が7日、「旧日本軍慰安婦被害者が死去した」と発表した。写真は韓国の慰安婦像。