現在のターミナルビル供用開始に伴い役目を終えた徳島空港の旧ターミナルビル。この施設は現在、異色の転身を遂げています。どのようになっているのでしょうか。
2014年から「第2の役割」を
徳島空港(徳島阿波おどり空港)は、現ターミナルビルが2010年にオープンしました。それに伴って1989年から使用されていた旧ターミナルは空港施設としての役目を終えたわけですが、2024年現在もビルとしては現役です。しかも、かなりユニークな再活用がされています。
徳島空港の旧ターミナルは空港西側にあります。現ターミナルビルに移管されたのは滑走路を500m延長したことに伴って、空港全体がリニューアルされたためです。その後旧ターミナルは、2014年に新たな役割を与えられます。それは県の「運転免許センター」です。
というのも、それまでの県免許センターは、建物の老朽化が進んでいたほか、狭く、耐震性にも問題があったとされていました。そこで比較的築年数も浅く、かつ空港ビルゆえに頑丈な旧ターミナルが、新センターとして活用されることになったわけです。
免許センターとなった旧ターミナルの外観は、まさに“地方空港”そのままです。館内はリニューアルされており、一般エリアと航空便利用者のみが入れる「制限エリア」との仕切りも無くなっています。しかし、階段や2階の出発フロアの広告の位置など、空港ビルっぽさが大いに残っている部分もあります。なお、旧ターミナル時代に駐機場だった部分は現在、広大な駐車場へと変貌しています。
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