9日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、これまでパワハラなど様々な疑惑が取りざたされている兵庫県の斎藤元彦知事について報道しました。
選挙で知事を推薦していた自民党に続き、維新の会も辞職を要求する考えを示し、元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹さんは権力者としての心得について私見を述べていました。
■斎藤知事への告発文とパワハラ疑惑
斎藤知事は、自身の県庁職員らへのパワハラやおねだり疑惑などを告発する文書に対して、第三者機関での調査を行うことなく、内部告発した男性職員を懲戒処分にしました。当該の職員に対して「嘘八百」などの発言もしており、職員は処分の後に自死したと報じられています。
6日に行われた県議会の調査特別委員会(百条委員会)に出席した斎藤知事は、「一連の対応、手続きについて道義的責任はあると思いますか?」と問われると、「我々としては県として訴訟にも耐えうる形でやっていますから、そういった意味で、県として、知事としての対応は問題なかったと思っています」と答えています。
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■道義的責任について「分からない」
さらに、トップとして道義的責任を感じているかと質問されると、「道義的責任とは何かということが分からないので…」と回答を回避。一連の対応について、「問題なかった」と認識しているそうです。
斎藤知事は、告発文に対し「誹謗中傷性が高い」「真実相当性がない」文書だと主張。百条委員会の委員は「これは例えるなら、容疑者が警察の立場に立って『自らの正当性』を主張して捜査するような話だと思います」と指摘しましたが、斎藤知事は「真実相当性がなかったと今でも認識しています」と繰り返していました。
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■一番の問題は「嘘八百」発言?
橋下さんは、司会の谷原章介さんに「自身の疑惑についての告発で当事者が告発者を調査させている図式をどう思いますか?」と質問されると、「すべての問題の根源はここです」と断言。
続けて、「3月27日の嘘八百発言、まだ調査中だったのに告発した職員を嘘八百、公務員失格と罵ったことで、恐ろしい県庁だなと思った…その時点から辞職に値すると言い続けているんです」と主張。
百条委員会の供述を参照しつつ、「知事と副知事、大変な権力の乱用で本人たちは気づいていません」と、知事・副知事の姿勢にも言及しています。
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■橋下徹の法律的見解と警鐘
さらに橋下さんは、「知事も副知事も一貫して『不正の目的の告発だった』と。『不正の目的の通報は公益通報にならない』と法律には定められていますが、不正の目的かどうか、誹謗中傷しているかどうかは、告発された本人たちが判断するのではなく、第三者がやらなきゃいけないんです」と解説。
百条委員会を鑑みて、「恐ろしくなったのは、知事が『これは誹謗中傷』、副知事が『これは不正目的だ』と、自分たちの疑惑についてパワハラではないと決めつけていること。恐ろしい権力行使です」とコメント。
パワハラやおねだりの問題以前に、「権力の使い方が問題で、そこはもう権力者として失格だと思いますけどね」ときっぱり言い切っていました。
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