コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、コミックス『その運命は占えない!』より、「占った相手が運命の人だった場合…【2】」をピックアップ。占いで運命の人を見つけたいサラリーマン・仲和幸だが、占い師のマヤ先生からは「占えない」と告げられる。実は、運命の人とはマヤ先生本人だからだ。見捨てられず、ついつい親身になって相談に乗るマヤ先生と仲くんのちぐはぐな会話のギャップが面白いと話題に。

【漫画】恋愛下手なサラリーマンの運命の相手は占い師だった…親身な女性とのやり取りのギャップに「キレもある、面白い」と大反響

作者のえきあさんが2024年7月13日にX(旧Twitter)に投稿したところ、4.1万件を超える「いいね」を獲得し、「占い師は恋愛対象になれない悲しみ」「コンセプトが明確でキレもある、面白い」「単行本買う」など多くの反響が寄せられた。本記事では、えきあさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

■ 接客サービスのカフェ店員を運命の人と見誤る仲くん

物語はサラリーマンの仲くんとタロット占い師のマヤ先生が「運命の出会い」をするところから始まる。自身の職業柄、自分が「運命の人」であることを仲くんに明かせないマヤ先生だが、なぜか仲くんはカフェ店員の女性を運命の人だと主張して…?

恋愛の価値観がズレまくっている仲くんに危機感を覚えてアドバイスする占い師のマヤ先生と、勘違いを指摘されるまで気づかないサラリーマンの仲くんとの会話のギャップにX(旧Twitter)上では「禁忌さえなければ」「人生において運命の人って何人くらいいるものなのでしょうか」「男かなりヤバいやつで笑った。でも付き合ったらちゃんと愛してくれそう」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。

■「対照的な関係であればあるほど『ここからどうやって距離が縮まるんだろう』と気になる物語になる」作者・えきあさんが語る創作の裏側とこだわり

――「占った相手が運命の人だった場合…【2】」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか?

出典元の作品である『その運命は占えない!』第ー話では説明できなかった仲くんの恋愛下手な一面を具体的に見せたかったのがこちらの第二話でした。私だったらこんな人嫌だなー(笑)と思うくらいの印象をつけました。

――女性の占い師・マヤ先生と恋愛感情に乏しい仲くんとのギャップがちぐはぐで面白さを演出しています。顧客と店員という関係性を描いた意図は何でしょうか。

カフェ店員との勘違いエピソードを知ったあとで、マヤ先生と仲くんの関係性を照らし合わせてしまう流れは面白いんじゃないかな〜と思い形にしました。ここからどうなってしまうんだろうという不安感を楽しんでいただきたいです。

――本作では、親身なマヤ先生と自信過剰で恋愛下手な仲くんの会話の対照性が印象的です。本作を書く上でこだわった点がありましたら教えてください。

対照的な関係であればあるほど「ここからどうやって距離が縮まるんだろう」と気になる物語になると思っています。でもお互い共通して純粋だったり恋愛が得意じゃない点は似ていたり…。読み進めていく中で、もだもだしていただけたらとても嬉しいです。

――「占った相手が運命の人だった場合…【2】」でえきあさんのお気に入りのシーンやセリフを、理由と共にお聞かせください。

8ページ目の3コマ目のマヤ先生の表情ですかね。「占い師」としてではなく、女性としての魅力を垣間見せたいと思い愛情をこめて描きました。

――本作で、読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。

やはり「それでも歩み寄ってあげるマヤ先生」ではないでしょうか。この歩み寄って「あげる」ところから、じわじわと関係が進展していきます。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

たくさんの方に読んでいただき本当にありがとうございます。今後も自分が面白いと思う関係性や物語をどんどん形にしていけたらいいなと思っています。