ザ・ウィークエンドが、現地時間9月7日にブラジル・サンパウロでの公演を、「どうして明日じゃないの?」という歌詞を含む楽曲で締めくくり、ニュー・アルバム『ハリー・アップ・トゥモロー』のリリースを心待ちにしているファンに歌詞と同じ疑問を抱かせた。

 現地時間9月7日に一夜限りで行われたコンサートはYouTubeで生配信され、本名のエイベル・テスフェイとして活動しているザ・ウィークエンドは新曲をいくつか初披露した。コンサートに参加したファンや自宅で視聴していた人々は、これまでライブで演奏されたことのない曲とヒット曲が織り交ぜられたセットリストを楽しんだ。コンサートの間、「エイベル」がSNSでトレンド入りするなど、大いに盛り上がった。

 『ハリー・アップ・トゥモロー』のトラックリストはまだ公開されておらず、テスファイは土曜日の夜、エスタジオ・ド・モルンビーでのライブで曲名を紹介することもなかった。ただし、ライブでの予告に基づくと、新曲タイトルとして「Dancing in the Flames」「Run Away」「In Heaven」などが予想されている。

 「Dancing in the Flames」は、サンパウロでのサウンドチェック中に一部の人々に聞かれ、ライブが始まってから約30分後に広く初披露された。すでに、ヒットの兆しが感じられる楽曲で、テスファイの声は忘れがたいシンセのメロディーの上で響き渡り、「私たちは炎の中で踊っている/言葉では言い表せない」という歌詞を壮大な旅のように歌い上げている。

 また、ブラジルのスーパースター、アニッタが「Sao Paulo」と題されるかもしれない楽曲で特別出演し、サンパウロの観客を大いに盛り上げた。米ビルボード誌の表紙を飾ったプレイボイ・カルティもエスタジオ・ド・モルンビーでのザ・ウィークエンドのステージに登場し、トラヴィス・スコットとのコラボ曲「FE!N」のパフォーマンスに加えて、おそらく「Timeless」と呼ばれる未発表の自身の曲も披露した。

 ライブの終盤では、「Blinding Lights」や「Save Your Tears」などのヒット曲が、ファンによる大合唱を引き起こった。「リオでも聞こえるくらい大声で叫んでほしい」とテスファイは観客を煽った。

 ザ・ウィークエンドのニュー・アルバム『ハリー・アップ・トゥモロー』のジャケット写真はショーの数時間前に公開され、予約リンクも発表された。今作は、『アフター・アワーズ』と『ドーン・エフエム』に続く3部作の最終章となる。現在アナログ盤やCDの予約注文は可能だが、リリース日はまだ解禁されていない。