宮根誠司

元外務大臣の田中眞紀子氏が9日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演。自民党の総裁選について言及し、その独特の発言に「マキコ節」とXで反響を呼んでいる。

■総理は「厳しい仕事」

眞紀子氏は、候補者が乱立している自民党総裁選について「たくさん次から次に出てらっしゃるけど、まあなんか、勘違いしてるっていうか、私の今の立場で見ますとね、ヘナチョコばっかりが出たいから出てきてると。出したい人じゃなくて、この際、出とかなきゃと売名を兼ねてですね、与野党ともに。ふざけてますよ」とバッサリ。

首相の長女として、「私は父の姿を見ていたし、池田(勇人)、佐藤(栄作)、田中という時代の総理になられた方をよく見ていた。父を見ていても非常に孤独だし、厳しい仕事ですよ、一国の総理大臣というのは」と話す。

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■「官邸でエレベーターに閉じ込められた人」

さらに、「明日から日本の顔として世界のひのき舞台に出て行ける人っていますか?」と問いかけ、「私は1人いると思うが、その後の方たちは使い物にならない」とも述べる。「なりたい、なってみたい、と。都知事選や地方の首長選挙じゃない。内閣総理大臣が何かということが全く分かっていない」と斬った。

ちなみに、その「1人」が誰かを問われると、「言わない」としつつ、「官邸でエレベーターに閉じ込められた人。あの方は賢いし経験もあるし、育ちもいいし。ここまで自民党の中でいじめ抜かれて、参議院でぐうぐう、ぐうぐうと安倍さんだか、福田さんだかに押されて、耐えてきた」と話し、MCの宮根誠司が「もう(ほぼ名前を)言うてますやん」とツッコミを入れていた。

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■眞紀子氏の発言に「声出して笑った」

眞紀子氏の「1人いる」の発言に、ネット上では「『エレベーターに閉じ込められた人』とは!? 誰か教えて」「田中眞紀子さんの言う1人って誰?」「エレベーターに閉じ込められた人って誰だろ」と疑問の声が。

ちなみに、今月6日には林芳正官房長官が、首相官邸のエレベーターで閣議に向かおうとしたところ、故障で秘書官や警護官とともに約30分間閉じ込められ、閣議を欠席するハプニングが発生していた。

そのため、「『エレベーターに閉じ込められた人!』声出して笑った」「言わないと言いつつも、結局先日エレベーターに閉じ込められた人って、ほぼ答えを言ってしまうところは話上手」「漫談師かなんかか(笑)」「最近エレベーターに閉じ込められた人か(笑)言ってるようなもの(笑)」と反応する人も。

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■女性初の外務大臣

政治家時代には歯に衣着せぬ発言で人気を博したこともあり、「面白いな。ズバズバ自分の意見言ってくれてはっきりしてて良い」「マキコ節! いいね。もっと、テレビでコメントして吠えてほしい」「迫力ある、さすがです」と眞紀子氏の話には、好意的な声も目立った。

眞紀子氏は、田中角栄総理大臣の長女で、1993年衆院選に旧新潟3区から無所属で立候補してトップ当選。その後、自民党の所属となった。

翌94年には科学技術庁長官に就任。2001年に小泉純一郎氏が首相となった際には、女性として初の外務大臣に就任した。2002年に外相を更迭後、2003年に自民党を離党した。2009年に民主党入りし、2012年には文部科学大臣を務めた。しかし同年12月の衆院選で落選。現在は政界を事実上引退した形となっている。

『ミヤネ屋』田中眞紀子氏、「エレベーターに閉じ込められた人」発言にネット沸く 「誰?」「声出して笑った」