日向坂46が9月7日、8日に宮崎県・ひなた宮崎県総合運動公園とひなたサンマリンスタジアム宮崎で「ひなたフェス2024」を開催。ライブのアンコールでは、11月から「全国ツアー2024」を行ない、ファイナル公演をグループ念願の地である東京ドームで開催することを発表した。
【写真】水の演出復活でファンびしょ濡れ「ひなたフェス2024」ライブフォト
4月7日、神奈川県・横浜スタジアムで行なった「5回目のひな誕祭」で開催が発表された「ひなたフェス2024」。宮崎県が「日本のひなた」と呼ばれていることがきっかけで、グループの冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/毎週日曜25時20分)でロケを行なうなどして、同県との縁を深めていき、今回のイベント開催に至った。
6月には「日向坂46時間TV〜全国おひさま化計画〜」を配信するなど、開催に向けて長い時間をかけて準備をしてきた同イベント。開催当日には多数の飲食ブースやキッチンカーが出店したほか、宮崎学園高等学校吹奏楽部の演奏とともに、ラッピングバスにメンバーが乗り込み、スペシャルパレードを開催。パレードは撮影も可能というこれまでにない試みも行われた。
7日、8日ともに17時からは、ひなたサンマリンスタジアム宮崎でライブを開催。ここからは8日のライブの模様をレポートする。
オープニングでは、浴衣姿の松田好花が姿を現し、開演を告げるように和太鼓を威勢よく打ち鳴らすと、ほかのメンバーも浴衣姿で登場。“ひなたフェスver.”としての「日向坂」を歌唱すると、キャプテン・佐々木久美の「ひなたフェス2日目始まるよ〜!」の掛け声を合図に「Overture」がスタート。おひさま(日向坂46ファン)のボルテージが高まったところで、ウォーターキャノンから水が空高く打ち上がると、「キュン」からライブが幕開けした。
天候は快晴。最初のMCでは丹生明里が「こんなにもたくさんのおひさまが集まってくださったこともうれしいですし、天気の方のお日様も雲1つなく、すっごい天気のお日様に恵まれまして、きょうのひなたフェスは最高の思い出になることは間違いなしだと思うので、一緒に楽しみましょう」と呼びかけた。
続く、「ドレミソラシド」では、「W-KEYAKI FES.2022」以来、久しぶりに復活した水の演出に、メンバーがウォーターガンを手にして観客の元へ。勢いよく放水していき、さっそく会場は大盛り上がりとなる。
その後も、三期生が元気いっぱいに披露した「青春ポップコーン」でも多数のウォーターキャノンが打ち上がり、センター金村美玖の「放水!」の言葉で、メンバーが盛大に観客に水を浴びせた「ってか」、一期生がタオルを振り回して盛り上げた「好きということは…」では、ウォーターキャノンからまるで雨のように大量の水が放たれた。
水の演出の盛り上がりぶりに三期生によるMCでは高橋未来虹(高は正式には「はしごだか」)が、「放水をみんな自分から『ください!』みたいに言ってくれるじゃない? みんなの熱量を感じて、一緒に宮崎を楽しめてる感覚がうれしい」と笑顔を見せた。
中盤では、日向市の「日向ひょっとこ夏祭り」、宮崎市の「まつりえれこっちゃみやざき」、青島地区の「海を渡る祭礼」といった宮崎県の祭りを地元の人々がパフォーマンスするというフェスならではのブロックもありながら、ライブは後半戦へ。四期生曲「見たことない魔物」「キツネ」といったアッパーチューンに、正源司陽子がセンターの「君はハニーデュー」と続いたところで、「HEY!OHISAMA!」を“宮崎ver.”で披露。歌詞の「HEY!OHISAMA!」の部分を「HEY!MIYAZAKI!」に替えて盛り上がった。
そして本編最後の曲は「誰よりも高く跳べ!2020」。佐々木久美が「宮崎、跳べ〜!」と叫び、大盛況のうちに本編を終えた。
会場からの止まない声援を受けて再び登場したのは、12thシングル選抜メンバーの15名。モニターに「てげ、盛り上がれ!」と映し出されると、四期生の正源司陽子と藤嶌果歩がダブルセンターを務める楽曲「絶対的第六感」を初披露した。
「絶対的第六感」のパフォーマンスの後には、12thシングルでアンダーメンバーの「ひなた坂46」として活動する12名が登場。センターを務める四期生の宮地すみれは、楽曲の「君を覚えてない」について、「『絶対的第六感』とはまた違った雰囲気を持った楽曲になっていて、私たち“ひらがなひなた”に出せる色が存分に出ている、切なくて甘い楽曲になっているので、たくさん愛してくださるとうれしいです」とあいさつした。
また、パフォーマンスを終えた表題曲メンバーも合流すると、センターを務めた正源司は「きのうときょうで2日間、こんなすてきな宮崎という大好きな場所で、こうやって皆様の前で披露させていただけたのが本当に光栄ですし、うれしかったですし、皆さんの1つ1つのペンライトだったりですとか、たくさん声をかけてくださるのが本当に幸せで、たくさん応援いただいて、こうして披露できてすっごく楽しかったです。本当にありがとうございます!」と感謝した。
同じくセンターの藤嶌は、「初めて聞いたときからすごく大好きな曲だったんですけど、こうしておひさまの皆さんの前で披露させていただいてから、この楽曲がもっと好きなものになって。おひさまの皆さんと一緒に、この楽曲をもっともっとどんどん育てていきたいなって思いますし、これからも皆さんお力をお貸ししていただけたらいいなって思います」とメッセージを寄せた。
そしてラストは「JOYFUL LOVE」。宮崎の夜空にペンライトで作り上げた美しい虹がかかり、大団円を迎えたと思われたが、佐々木久美が「本来ならライブはここで終わりなんですけど、きょうはどうしても皆さんに伝えたいことがあるので、こちらをご覧ください!」と切り出すと、モニターには“緊急告知”の文字が。11月、12月に兵庫、福岡、愛知、東京で「全国ツアー2024」が開催されることが発表され、ファイナルは東京ドームで行われることが伝えられた。
佐々木久美は「初めて東京ドームでライブをやらせていただいたときは、(コロナ禍のため)声もまだ出せない状況だったので、完全に皆さんに楽しんでいただける状態での東京ドームは今回が初となります」と話し、「ずっとずっと今年1年、私たちはひなたフェスの成功、そして東京ドームでできたらというのを夢にしていたので、年末にその夢が叶うと思うと、とってもとってもうれしいです。本当に皆さんありがとうございます」と感謝。「宮崎という場所でフェスをやらせていただくのは、私たちにとってもすごく大きな挑戦で、不安も少なからずあったんですけれども、日向坂のためにとご協力してくださった方がたくさんいて。おひさまも、日向坂が宮崎でフェスをやるならと来てくださって、こんなに愛を感じたのは、ひなたフェスがあったおかげだなと思います。今回、皆さんのたくさんの愛に応えられるようにとフェスをやってきましたが、ここで終わりではなく、この宮崎の地から始まって、東京ドームへ行きたいと思います」と力強く宣言した。
「最後にもう1曲歌いたいと思うんですけれども、もちろん約束の彼の地という意味もありますが、この宮崎という場所にたどり着けたのもおひさま、宮崎の皆さんのおかげでございます。その思いを込めてみんなで歌いましょう!」と呼びかけると、本当のラストとして、「約束の卵2020」を披露。グループにとって大きな挑戦だった「ひなたフェス2024」は幕を閉じた。
日向坂46「ひなたフェス2024」9月8日公演のセットリストは以下の通り。
1.日向坂(ひなたフェスver.)
Overture
2.キュン
3.ドレミソラシド
4.ソンナコトナイヨ
5.青春ポップコーン
6.世界には Thank you!が溢れている
7.君しか勝たん
8.ってか
9.僕なんか
10.雨が降ったって
11.好きということは…
12.One choice
13.Am I ready?
14.見たことない魔物
15.キツネ
16.君はハニーデュー
17.HEY!OHISAMA!(宮崎ver.)
18.誰よりも高く跳べ!2020
<アンコール>
1.絶対的第六感
2.JOYFUL LOVE
3.約束の卵2020
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