ボディービルダーやインフルエンサーとして活動していた中国・重慶市の男性が溺死する事故があった。SNS上では男性の最後の投稿が「不吉だ」と話題になっている。新聞晨報など複数の中国メディアが報じた。

死亡した劉燦(リウ・ツァン)さん(27)の親族によると、劉さんは今月5日に溺死したとのことで、詳しい状況は明かされていない。男性はプロのボディービルダーで、大会で何度も優勝した経験があった。SNS上では10万以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーでもあり、アニメのコスプレイヤーとしても人気があったという。

男性の知人である張(ジャン)さんによると、男性は以前は痩せており、体力強化を目的にトレーニングを始めたところみるみる体が大きくなった。その後、フィットネスジムを二つオープンさせるなど、事業にも意欲的だった。先日にも一緒にトレーニングしたばかりだという張さんは、「(劉さんは)SNS投稿用の素材を撮影していた際に事故に遭った可能性がある」と語った。

また、面識のあるボディービルダーの王(ワン)さんは自身のSNSアカウントで「彼は私の弟子のような存在だった。一番カッコよく、一番努力していた」とし、「本当に(劉さんの死は)受け入れられない。泣きすぎて、涙が枯れてしまった」とつづった。

ファンからも劉さんの突然の死を悼む声が相次ぐ中、注目を集めているのは劉さんが生前最後にSNSに残した動画だ。その動画で、劉さんはプールの中で立ち、ポーズを決めているが、劉さんの頭の部分に「劇終 THE END」と字幕が付けられている。劉さんは投稿文で「すべての終わりは新たな始まり。この夏が終わった!」とつづっていた。

最後の投稿

ネットユーザーからは「“劇終”を見て不吉だと思ってたんだ」「本当に変なことを言うのは避けた方がいい」「言葉とは、本当にいいかげんに発して良いものじゃない」「(劉さんの)動画の中の八つの“終わり”のうち七つが水と関係していた。運命など信じていないが、運命がいたずらしたとしか」「本当に口は災いの元だ。これからはみんな不吉なことを投稿するのはやめよう」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

ボディービルダーやインフルエンサーとして活動していた中国・重慶市の男性が溺死する事故があった。SNS上では男性の最後の投稿が「不吉だ」と話題になっている。