強い日差しが降り注いだ9月7日、筑波大学附属高等学校(以下、筑附)の文化祭「桐陰祭」が開催されていた。「Anisoptera(※トンボ亜目)」「1310」などとあしらわれたTシャツ姿の悠仁さまは、焼きそばの出店に並ばれたり、数人の同級生と笑い合いながら、校舎の内外を和やかなご様子で回られていた。
「悠仁さまがお召しになっていたのは、表面は校名などが記されたおそろいのデザインで、裏面が一人ひとりちがう“クラスTシャツ”でした。「1310」は“ひさひと”を意味したものなのでしょうか。
クラスではピザ店を出していて、悠仁さまもブースでご友人たちと語らい、高校時代最後の文化祭のひと時を満喫されていたそうです。この日は秋篠宮ご夫妻もお越しになり、リラックスしたご様子で展示物をご覧になっていたと聞いています」(皇室担当記者)
この前日に、39年ぶりに成年を迎える男性皇族となられた悠仁さま。高校卒業後、成年皇族として、公務や宮中祭祀、国際親善の場で活躍されることになる。
いっぽう、8月30日に発表された宮内庁の令和7年度概算要求に、インスタグラムによる情報発信を強化するなど広報充実のため、3400万円もの予算が計上されていたのだ。この方針には紀子さまのご意向が強く表れていると、宮内庁関係者は語る。
「今年4月から広報室が行っているインスタを通じた情報発信は、9月上旬時点でフォロワーが約180万に上り、宮内庁としても久々に手ごたえを感じている取り組みになっています。現状は、両陛下のご公務などを中心に発信していますが、増えた予算で人員を3人増やし、動画や写真の撮影委託費や広告代理店と提携し広報活動にアドバイスを受ける費用に充てる方針です。
こうした体制強化は、宮内庁のインスタで秋篠宮家のご活動を発信していく布石でもあります。特に悠仁さまには若い成年の男性皇族として、より数多くの“ご公務要請”が集まるはずです。紀子さまは、悠仁さまの大学ご入学をきっかけに、ご公務や研究活動などを発信することで、秋篠宮家の人気を取り戻されようとお考えになっているのです」
しかし、高校3年生のお誕生日を迎えたこの時期になってもなお、悠仁さまのご進学先についての情報は明かされないままだ。東京大学や筑波大学の名が挙がるなか、先月には推薦入試制度を利用した東大進学に反対するオンライン署名活動が行われるなど、穏やかではない空気が漂っている。
■教科書レベルの質問に窮されて……
東大への進学は、悠仁さまが幼稚園に通われていたころから、紀子さまが戦略的に進められていると報じられてきた。だが悠仁さまの学校でのご様子から、“東大ご進学説”に首を傾げる筑附関係者は少なくない。
本誌は9月3日発売号で、教諭からの質問に悠仁さまが答えられず“硬直されてしまわれた”という証言を報じているが、別の関係者も次のように語る。
「悠仁さまは英語と数学を苦手とされていて、その2教科に関しては教科書レベルの質問を受けても戸惑われることもあるとか。
筑附では、3年生にもなると授業中に受験勉強のために塾の参考書の問題を解くなど“内職”する生徒が多いのですが、悠仁さまは授業中、内職もせずにひっそりとされているそうです。また東大の『学校推薦型選抜』は数学オリンピック出場などの実績を持っている高校生が多く、過去に筑附からその制度を利用して進んだ生徒もいました。在学中から同級生に『天才だ』と言われた子がほとんどです。
共通テストの受験も必要で、トータルで8割以上の得点を目指さなければなりません。そもそも一般受験でも東大に受かる学力を持っている生徒が利用する制度なのです。
ただ、筑附のテストは基本的に難易度が高く、毎年留年してしまう生徒も数人はいます。悠仁さまは進級しているので、勉強をおろそかにされているわけではないのでしょうが、東大に進まれる可能性は高くないように感じます」
どの大学に進まれるにせよ、あと半年ほどで高校を卒業されて、皇族として新たな地平に立たれることになる悠仁さまだが、ご近影の“硬い表情”を、前出の宮内庁関係者は懸念している。
「お誕生日に際して公開された悠仁さまの近影のほとんどのカットは、こわばったご表情でした。幼いころは屈託のない笑顔が印象的でしたが、近ごろはほほ笑みが少ないご表情が多いように感じますし、秋篠宮家を巡る批判が強まるようになってからは、写真撮影に苦手意識を抱かれているようにお見受けしています。
ふだんご友人らにお見せになるほがらかなほほ笑みを、もっと自然に出していけるようになることを願っているのですが……」
悠仁さまのご表情からほほ笑みが消え、蒼白の色を増しかねない紀子さまが推し進められる“SNS発信改革”。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、次のように警鐘を鳴らす。
「情報発信はその量の多さではなく、日ごろから皇室のご活動やお振る舞いに、国民が信頼や崇敬の念を感じるような形でなされることが大切です。
広報のための予算は大切ですが、物価高などで国民生活が圧迫されているときに、やみくもに予算を増やすという傾向は、国民からの信頼と崇敬の念を遠ざけることにもつながりかねません」
ご友人らに見せる屈託のない悠仁さまの笑顔が、より多くの国民に伝わるような改革となることを願うばかりだ。
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