千葉・船橋市は、市内の飲食店が提供した『飲めるハンバーグ』が原因で、集団食中毒が発生したと発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、保健所から詳しい話を聞いた。
O157を検出保健所によると、船橋市の飲食店「将泰庵DINER」で、8月26日~28日に『飲めるハンバーグ』を食べた客7人が食中毒症状を訴えた。
うち、7~20歳の男女5人は血便、下痢、腹痛などの症状を訴えて入院。
(画像:イメージ)9日午後5時の時点でも、2人は入院中だ。
保健所が、症状を訴えている人の便を検査したところ、腸管出血性大腸菌 O157を検出。
そのため、O157による集団食中毒と断定し、店を3日間の営業停止処分とした。
鉄板で3分間保健所によると、商品名『飲めるハンバーグ』の由来は、飲めるほどに柔らかいハンバーグという意味。
調理方法は、まずハンバーグの表面を軽く焼いたあと、6~8分煮込む。
(画像:イメージ)その後、客に提供するが、客は鉄板(約75℃)で3分間焼いてから食べるシステムだった。
3分間待たずに…なお、客に提供された時点では、中身まで十分に火が通っていない状態。
(画像:イメージ)そのため、保健所の担当者は「3分間待たずに、食べてしまった客がいるのではないか」と話す。
また、「店側も『3分待つ』ということを、客に十分伝えきれていなかったようだ」と語った。
しかし、店はずっと同じシステムで営業していた。
ではなぜこの3日間に、食中毒が発生してしまったのか。
「感染者が10~20人増える可能性」保健所は「この日提供された肉が、O157に汚染されていた可能性がある。ただし、3分間鉄板で焼いていれば、O157に感染しなかったはず」と語った。
(画像:O157 提供:東京都健康安全研究センター)さらに、「ひき肉を加熱不十分の状態で食べることは、大変危険。75℃で1分以上加熱することを徹底してほしい」と言う。
なお、保健所には、現在も新たな感染者からの電話連絡が続いている。
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