株式会社ブイノスは、8月28日(水)に岩波書店から発売された学術書『VTuber学』について、第3刷の重版が早くも決定したと伝えた。本書はA5判・352ページとして全国の書店・オンライン書店で販売中だ。
本発表にあわせて、Amazonの書籍売れ筋ランキングで「メディアと社会」、「社会一般関連書籍」、「情報社会」の3カテゴリーでベストセラー1位を獲得したことも伝えられている。
『VTuber学』は近畿大学 総合社会学部の教授である岡本健氏や東京大学で哲学を研究する山野弘樹氏、文化ジャーナリストの吉川慧氏ら3名の編著者をはじめ、各分野の専門家によって“VTuber”と呼ばれる存在を学問として取り扱う書籍である。
本書は各専門家が寄稿した章で構成されているほか、人気VTuberグループ「ホロライブ」を運営するカバー株式会社CEOの谷郷元昭氏や、バーチャルeスポーツグループ「ぶいすぽっ!」で知られるBrave group代表取締役の野口圭登氏らへ実施したインタビューコラムも収録されている。
① 大変お忙しい中
— 岡本健@『VTuber学』(岩波書店)Vtuber「ゾンビ先生」 (@animemitarou) July 29, 2024
インタビューにご協力いただいた
皆さまはこちらです!
(敬称略)
<インタビューにご協力いただいた皆さま>
大坂武史
谷郷元昭 @tanigox
野口圭登 @keito_noguchi
塗田一帆 @nulltypo
② 編者、執筆者の皆さまはこちら!!
力作ばかりで、読み応えありますよ~♪
(敬称略)… pic.twitter.com/8qAfjIi1tT
また、発売後には学芸員資格を持ち、文化・芸能に関して深い造詣を持つホロライブ所属VTuberの儒烏風亭(じゅうふうてい)らでんさんも反応。山野氏との対談をきっかけとして本書に興味を示し、独自に選定している推薦図書のひとつとして本書を選んだという。
【9月の #書庫らでん 推薦図書】
— 儒烏風亭らでん🐚ReGLOSS (@juufuuteiraden) September 7, 2024
📙岡本 健 、山野 弘樹、 吉川 慧ほか『VTuber学』
📗金子 信久『日本の動物絵画史』
📕森見登美彦 『夜行』#書庫らでん とは…?
毎月3冊推薦図書を紹介し、みんなで感想を共有する企画です。いいなと思った感想は配信で紹介させていただく可能性があります。 pic.twitter.com/NTWy61Phcb
本書の発売を記念して、YouTube上では9月14日(土)夜8時から、編著者の3名と第4章を寄稿した作家・VTuberのバーチャル美少女ねむ氏らによる発売記念ライブも実施されるようだ。
配信では刊行の意図や詳しい書籍の内容、企画・執筆の裏話も語られるようなので、興味がある方やすでに本書を読んだことがある方はぜひチェックしておくとよいだろう。
岩波書店の『VTuber学』書籍紹介ページはこちらプレスリリースの全文は以下のとおり。
『VTuber学』学術書としては異例の速度で重版出来!儒烏風亭らでんの推薦で話題に。Amazon売れ筋ランキングで3冠達成
岩波書店より8月28日に発売されたVTuber総合学術書『VTuber学』の第3刷重版が早くも決定した。学術書としては異例の速度での重版決定となる。同書はVTuberを”学問”の俎上に載せる目的で、研究者を始めとした様々な分野の専門家により執筆されたもの。ホロライブ儒烏風亭らでんの配信で取り上げられた事で大きな話題となり、推薦図書「書庫らでん」にも選抜された。Amazon売れ筋ランキングでも「メディアと社会」「社会一般関連書籍」「情報社会」の3カテゴリーで「ベストセラー1位」となり3冠の快挙を達成した。
■ホロライブ儒烏風亭らでんの推薦で話題に
発売3日後の8月31日、ホロライブのVTuber「儒烏風亭(じゅうふうてい)らでん」の配信に編著者の一人で哲学研究者の山野弘樹がゲスト出演し、らでんが本書に強い興味を示したことから大きな話題となった。9月8日には、らでんの推薦図書「書庫らでん」9月号に本書が選抜され、全国の書店の「書庫らでん」コーナーに本書が展開されることとなった。
※出典:9月の「書庫らでん」推薦図書(儒烏風亭らでんのポスト)
https://x.com/juufuuteiraden/status/1832438740272496890
■Amazon売れ筋ランキングで3冠達成し第3刷重版決定!
発売4日後の9月1日にはAmazon売れ筋ランキングにおいて、「メディアと社会」「社会一般関連書籍」「情報社会」の3カテゴリーで「ベストセラー1位」となり3冠の快挙を達成した。書籍全体でも最高で43位を記録した。
翌日9月2日には発売一週間足らずで第3刷重版が決定した。学術書としては異例の速度での重版決定となる。一部店頭では品薄となっているが、近日中に増刷分が出荷予定だ。
※出典:『VTuber学』Amazon売れ筋ランキングで3冠達成し第3刷重版決定!(バーチャル美少女ねむのnote) https://note.com/nemchan_nel/n/n51475ead0f7a
■9.14 『VTuber学』発売記念ライブ無料配信
本書の発売を記念して、9月14日(土)20:00より「発売記念ライブ」を無料配信する。
編著者である岡本健・山野弘樹・吉川慧と、第4章執筆者でVTuberのバーチャル美少女ねむの4名により、刊行の意図や書籍の内容の紹介、企画や執筆の裏話などを元に『VTuber学』を語り尽くす。
■VTuber総合学術書『VTuber学(岩波書店)』
VTuberは、インターネットとコンテンツが連綿と紡いできた文化的、社会的、産業的な試行錯誤による蓄積の結節点にいる存在である。そこからは、情報社会が進展するにつれて現れてきた可能性や課題、多層的な問いを取り出すことができる。気鋭の執筆者陣が、様々な角度からVTuberについて考えるための視座を提供する。
<目次>
●第Ⅰ部「VTuberことはじめ」
・第1章「VTuberの歴史─VRニュースサイト『PANORA』運営者の視点から─」(広田稔)
・第2章「VTuber企業のビジネスモデルと社会的広がり─ANYCOLORとカバーを中心に─」(吉川慧)
・第3章「VTuberのエンターテイメント性を考える」(草野虹)
・第4章「すべてがVになる─VTuber 現象が人類の魂を解き放つ─」(バーチャル美少女ねむ)
●第Ⅱ部「調査編」
・第5章「VTuber学入門─どのようにVTuberを調査・研究していくのか─」(岡本健)
・第6章「メタVTuberコンテンツの表象文化研究─『匿名性』『有名性』『声』『ジェンダー』から考える─」(関根麻里恵)
・第7章「当事者の声をとらえる─『バ美肉』実践者へのアンケート・インタビュー調査─」(リュドミラ・ブレディキナ)
・第8章「重なり合うアバターたち─VRChatにおけるアバター/ユーザー関係の諸相─」(池山草馬)
●第Ⅲ部「理論編」
・第9章「『VTuber』とはいかなる存在か」(山野弘樹)
・第10章「実在する配信者としてのVTuber」(篠崎大河)
・第11章「人格(ペルソナ)としてのVTuber」(富山豊)
・第12章「フィクショナル・キャラクターとしてのVTuber」(松本大輝)
・第13章「『身体』と『魂』としてのVTuber」(本間裕之)
●コラム
・コラム1「Activ8 株式会社代表取締役大坂武史氏へのインタビュー」
・コラム2「カバー株式会社CEO 谷郷元昭氏へのインタビュー」
・コラム3「Brave group 代表取締役野口圭登氏へのインタビュー」
・コラム4「作家塗田一帆氏へのインタビュー」
・コラム5「『一生てぇてぇしといてもろて』の探求」(宇野颯樹)
・コラム6「VTuber コラボイベント調査レポート」(船富未来)
・コラム7「VTuber の図書館活用」(高倉暁大)
<概要>
・書名:『VTuber学』
・刊行日:2024年8月28日
・判型・頁数:A5判・352頁
・電子版も発売中
・価格:3,400円+税
・版元:岩波書店
・Amazon販売ページ:https://amzn.to/3Lyhalo
岩波書店の『VTuber学』書籍紹介ページはこちら
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