北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が9日、建国76周年に際して朝鮮労働党と政府の指導幹部に会って祝い、国家事業方向に関連する重要演説「偉大なわが国家の隆盛・繁栄のために一層奮闘しよう」を行った。朝鮮中央通信が伝えた。
党中央委員会政治局常務委員会委員をはじめ、政府の指導幹部、各道党責任書記、最高人民会議常任委員会と内閣、勤労者団体、省、中央機関、軍需工業部門の責任幹部、国防省の指揮メンバーと各軍種司令官、武力機関の責任幹部が参加した。
金正恩氏は演説で、「総聯(在日本朝鮮人総聯合会)の愛国同胞をはじめとする全ての海外同胞に温かいあいさつを送り、共和国の自主権と正義の偉業を認め、支持している友好的な全ての国の人民と友人に謝意を表した」という。
金正恩氏は、「この地のどこでも変わることなく、一層燦然(さんぜん)とはためいているわれわれの国旗を誇り高く眺める時もそうであり、毎年国慶節を迎える時も自ずと感じることであるが、この世にわが共和国のように偉大で立派で栄えある国はない」と主張した。
また、「今年、われわれは軽工業と都市経営をはじめ人民生活の安定に直結した部門でより改善され、変化した結果を得ることのできる条件を整えており、農業の作柄も今までは全般的に良好であり、この程度ならよい結実を期待できるようになった」と述べた。
金正恩氏は7月27日に発生した水害に関して、「自然災害危機を克服するための国家の機能と能力を補完するための活動でも一連の進展があったと言うべきである」としながら、「たとえ去る7月末に鴨緑江下流の平安北道地域と慈江道、両江道の一部の地域でひどい水害が発生して国家的な事業が支障も受け、膨大な力量が投下されなければならなかったがこの過程に党と政府が自然災害対応における盲点と隙間を新しく細密に透視し、今後の展望的かつ不可逆的な防止対策を講じるようになったのは重要な進展であると言える」と強調した。
金正恩氏は核兵器開発について、「われわれは現在、核兵器数を幾何級数的に増やすべきだという核武力建設政策を抜かりなく貫徹しており、共和国の核戦闘武力は鉄桶のような指揮統制システム内で運用されている。わが国家は責任ある核保有国である。常時重大な核脅威を受けているわれわれが自分を守るために保有した核兵器は誰にも脅威にならない。朝鮮民主主義人民共和国の核武力を威嚇的であると言い立てる勢力は、朝鮮民主主義人民共和国を核で攻撃しようとする敵意を抱いているということを自認することになるであろう」と述べた。
そのうえで、「今年、わが党と政府は国家の全面的興隆と人民の福利のための壮大かつ張り合いのある事業を設計し、強力に推し進めている。その一つ一つの事業がいずれも容易ではなく、困難も少なくないが、われわれは確固たる自信と頑強な意志で注目に値する実績を必ず成し遂げることで、今年を国家発展史において誇らしい勝利の年として輝かさなければならない」と強調した。
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