どんなに親しくても、宗教やマルチ商法に勧誘するような人との交流は避けたいところだ。静岡県の30代男性(技能工・設備・交通・運輸/年収250万円)は、大学時代の先輩から十数年ぶりに連絡が来たという。
「最初の昼食だけはよかったのですが、次に車で向かった先は大きなお寺みたいな施設に入っていきました」
そこはある宗教の施設だった。(文:林加奈)
「明るくきれいでお酒も強く、一緒にいて楽しかった」女性を着信拒否した理由も…
久々に大学の先輩と再会し楽しかったのも束の間、突然、宗教施設に連れて行かれて男性は戸惑っただろう。
「施設の関係者と思われる人と話をやり取りしているうちに宗教の強引な勧誘だったので、逃げるように帰って先輩の連絡先をブロックしました。予告なしに平気で宗教施設に入ったことに腹が立ちました」
と、先輩と絶縁したことを明かした。
同じく宗教の勧誘を受けたことがあるという50代女性(埼玉県/教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)。今から20年以上前の出来事を回想した。
「2つ年上の女性で職場で仲良くなり、お互い別の仕事に就いてからもときどき会う仲。明るくきれいでお酒も強く、一緒にいて楽しかった」
ただし、「ご家族である宗教の信者」だった。女性は最初は特に気にしていなかったというが……
「ある時から勧誘されているのかなと思うことが多くなる。これから出掛けるからと言っても電話を切ろうとせず説明しだしたり、出先で今外出中だからと言っても電話をなかなか切らない。だんだん怖くなる。結婚式にも呼んでもらったが、行かなかった」
ターゲットと決めた相手とはじめは普通にふるまい、打ち解けたとわかったら勧誘するのがやり口だったのだろうか。女性はその年上女性について「好きな人だったので残念だったが、着信拒否にしてそれっきり」とし、後味の悪い結末になったようだ。
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