「スター・ウォーズ」シリーズでのダース・ベイダーの声や、「ライオン・キング」のムスタファの声、また「フィールド・オブ・ドリームス」の出演などで知られるジェームズ・アール・ジョーンズが死去した。93歳だった。
数々の象徴的な役柄で1969年と1987年にトニー賞、1977年にグラミー賞、1991年にエミー賞を受賞、また2011年にはアカデミー賞のガバナーズ賞における名誉賞も受賞し、EGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞のオスカー、トニー賞の4つの賞を全て獲得した人物に与えられる称号)を達成した世界でも数少ないエンターテイナーだった。
1931年にミシシッピ州アルカブトラ生まれのジェームズは、「コナン・ザ・バーバリアン」で冷酷な将軍を演じたほか、エディ・マーフィのコメディ映画「星の王子 ニューヨークへ行く」、アクション映画の「レッド・オクトーバーを追え!」や「パトリオット・ゲーム」など数々の映画に出演、また、テレビアニメ「ザ・シンプソンズ」に3回出演した。
近年では、2017年にブロードウェイで「ザ・ジン・ゲーム」に出演していた。
1968年に女優で歌手のジュリエンヌ・マリーと結婚し1972年に離婚、その後1978年に女優のセシリア・ハートと結婚、息子をもうけた。セシリアは2016年にがんで亡くなっている。
☆「スター・ウォーズ」関係者から追悼続々
ジョージ・ルーカスやマーク・ハミルらが、ジェームズ・アール・ジョーンズへの追悼コメントを次々と発表している。
「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーの声を担当したことで知られるジェームズが9日、93歳で他界したことを受け、シリーズの生みの親であるルーカス監督らが追悼の言葉を寄せた。
ルーカスは声明文でこう綴っている。
「ジェームズは素晴らしい俳優であり、芸術面でもと精神面でも最もユニークな声の持ち主でした」
「半世紀にわたりダース・ベイダーを演じましたが、その秘訣は彼が素晴らしい人だったということです」
「彼はすべての役柄に深みと誠実さ、そして意味をもたらしました。そして何よりも重要なことは今は亡きセシさんの献身的な夫であり、フリンさんの父であったということです。ジェームズ私たちや友人、ファンのみなさんなど多くの人から惜しまれることでしょう」
そしてルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長も「ジェームズ・アール・ジョーンズは映画、舞台、テレビにわたって象徴的な作品の数々を残した現代で最も多才で才能ある俳優の1人です」「あのバリトンでダース・ベイダーに吹き込んだ恐ろしさは、映画史における名悪役として永遠にファンから愛され続けることでしょう。彼のスクリーン上での圧倒的な存在感、そしてスクリーンの外での温厚な人柄は非常に惜しまれるでしょう」と続けている。
そしてダース・ベイダーことアナキン・スカイウォーカーの息子であるルーク・スカイウォーカー役を演じたマーク・ハミルはTwitter(X)に「父よ、安らかに眠れ」と投稿。そしてインスタグラムには「『スター・ウォーズ』への計り知れない貢献をした世界最高峰の俳優の1人」と追悼の言葉を寄せている。
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