中国メディアの中華網などによると、中国のネット上にこのほど、日本兵に扮(ふん)した人物が花嫁を迎える「迎親」の隊列を道案内したとする動画が投稿され、「場を盛り上げようとしたのかもしれないが、屈辱の歴史を笑いのネタにするのは良くない」「大衆の感情が最低限許容できるラインに挑戦する行為だ」などと怒りや批判の声が殺到したという。

中国には婚礼の日に新郎が友人らと一緒に車などで隊列を作り新婦を迎える「迎親」という風習がある。

動画は河北省廊坊市で数日前に撮影されたもののようで、日本兵に扮した男性が「迎親」の隊列を道案内するのを多くの人が面白がって見物する様子が映っている。

中国では昨年も湖北省襄陽市の「迎親」の隊列に旧日本軍の軍服を着て日本国旗をつるした「銃」を手にする人がいたとする動画がネット上に投稿され注目された。中国メディアの澎湃新聞は、「衣装は一式レンタルしたものと思われる。このような身なりが不適切なのは言うまでもない。当事者も故意ではなくにぎやかしのためだったのではないか」とする地元の社区(住民組織)関係者の話を伝えていた。(翻訳・編集/柳川)