バレンシアのMFペペルが、性加害疑惑の同僚FWラファ・ミルについて語った。10日、スペイン紙『アス』が伝えている。
今月2日、自宅にて知人女性に性的暴行に及んだ疑いで逮捕されたラファ・ミル。4日に仮釈放となった同選手は合意の上と容疑を否認しており、今後は裁判所が主導の下で捜査が行われるという。また、9日より練習に復帰したラファ・ミルは、自身の公式SNSにて「私の無実を明らかにしたいと思います」としつつ、「私のクラブであるバレンシア、チームメイト、監督とスタッフ、何よりもサポーターの皆様に心からお詫び申し上げます」と声明を掲載していた。
このような状況の中で、初選出されたスペイン代表(デビューはならず)から戻ってきたペペルが本件について言及。負傷離脱中の左SBホセ・ルイス・ガヤに代わって、ここまでの4試合でゲームキャプテンを務めてきた26歳は「ラファは、僕たちに(経緯を)説明した上で、自分の無実を主張している」と明かし、「誰もが大人であり、バレンシアでプレーすることの責任を持っているはずだ。僕たちはこのような行為を断固として擁護しないし、監督も彼にそれをはっきり伝えた。本人も、自分が非常に悪いことをしたと自覚している」と騒動を起こしたことと、クラブの規律を乱したことを反省していると語った。
また、第4節終了時点で1分3敗の最下位と苦しんでいるチームにおいて、この一件がさらなる逆風になると口にしたペペルは「たとえ彼一人の問題であっても、すべてにおいて影響を及ぼすだろう。グループとして、僕たちは日々のことに集中し、前を見ていかなければならない。団結しないとね」と強調。続けて「今回のような出来事は、クラブのイメージを損ない、クラブとサポーターに対する敬意を欠いた行為にあたるもので、誰もが容認することはできないことだと認識している。彼がこの一件から学び、今後2度とこのような過ちを繰り返さないことを願うばかりだ」と述べている。
なお、バレンシアは推定無罪の現状を考慮しつつも、「バレンシアCFは、クラブとしての権限の範囲内で、プロサッカーに適用される制裁制度の観点から状況を分析し、懲戒処分を決定した」と発表。また、同選手に大きな失望を覗かせ、厳しく叱責したことが報じられているルベン・バラハ監督は、全体練習への参加を認めず、当面は個別練習を命じたようだ。
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