サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選のグループC第2戦で、日本がアウェーでバーレーンに5-0で大勝したことについて、中国のサッカー記者から「中国はもう日本を目指すな」との声が上がった。
初戦で中国を相手に7-0の歴史的大勝を収めた日本は、10日のバーレーンとの試合でもその実力を発揮。前半こそピンチを迎える場面があったものの、上田綺世のペナルティーキック(PK)で先制に成功すると、後半には上田、守田英正、小川航基が立て続けにゴールを奪い、5-0で中東の難敵に完勝した。
一方、同日に行われた中国対サウジアラビアの試合は、中国が相手のオウンゴール(OG)で1点をリードし、さらにサウジアラビアの選手が暴力行為で退場する展開に。圧倒的な有利に立った中国だが、前半のうちにコーナーキックから同点にされると、試合終了間際にもゴールを許してまさかの逆転負けを喫した。
中国のサッカー記者・苗原(ミャオ・ユエン)氏は「日本が5-0でバーレーンに勝利し、(グループCの)首位決戦は一方的な惨劇となった。そして、中国が(日本に)0-7で敗れたことも、(この試合によって)それほど受け入れられないものではなくなった」とした。
その上で、「われわれはもしかしたら、日本が中国とこれほど大きな差をつけたという事実にまだ慣れていないのかもしれない。日本には確かに足りない部分もあり、アジアの大会でどこかのチームに敗れるということもあるが、彼らは中国代表ではない。日本が世界ランキングトップ15、あるいはトップ10に上昇する勢いを止められる者は誰もいない」と論じた。
そして、「(中国は)もう日本を目指すな。日本に学ばないなどとも言うな。(中国には)日本から学ぶだけの能力も基礎も、根本的にないのだから」と述べた。
中国のサッカーファンからは「日本を目指すということは、ドイツやスペインを目指すことと同義。そんなことが可能だと思うのか?」「日本はかつてブラジルを目指し、何年も研鑽を重ねてきた。われわれの選手たちは素材はいいが、その後がない」「われわれはいつも、誰を目指せとか、誰に学べとか言うが、実質的には何もしていない」「厳しいことを言えば、中国はサッカーに向いてない。趣味でやる程度がいい。プロリーグをつくったり、国際大会に出たりしても恥をかくだけ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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