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恋愛が絡むと友情が壊れてしまうことがある。しかしあえて壊そうとしているかのような行動をとる人もいるようだ。埼玉県に住む40代後半の女性(事務・管理/年収400万円)は高校時代に、そんな友人がいたという。(文:真鍋リイサ)

「突然呼び出され『私、◯◯と付き合う事になったから…』と、なんと私の片想いの人と付合うことを宣言されました」

他の友人も「気づいてなかったの?」

その友人との出会いは、小学4年生の時にさかのぼる。彼女は隣の小学校から転校して来たという。

「背が高い彼女は、各クラスの背が高い女子と背比べするのが大好きで、違うクラスでしたがすぐ仲良くなりました」

女性自身も背比べに付き合っていたのだろうか。「5、6年生は、同じクラスになりいつも一緒に遊んでました」と振り返る。

「好きな子の話し等ももちろん。中学時代も仲良く過ごしてましたが……」

その後も中学3年間を共に過ごした二人だったが、「中学の卒業式の時」に事件が起こる。前述の通り突然呼び出され、「私、◯◯と付き合う事になったから……」と、女性が片思いしていた人との交際宣言をされた。それだけならまだしも、なんと

「『悔しいでしょ、泣いて良いんだよ』と、今で言うマウントをとって来ました」

同じ人を好きになってしまったのなら仕方ないことかもしれないが、それでマウントを取ってくるとは衝撃だ。

「私は、泣いてたまるかと『おめでとう』と言ってその場を去りました」

こう悔しさを語る女性だが、この件を周囲の友人に話したところ、「気づいてなかったの?」と言われたそうだ。すでに他の友人たちの間では周知の事実だったのだ。

しかし絶縁を決意したのは、さらに2年ほど後の「高校2年生の時」だそう。

「彼女から、突然電話が来て『あっ、居るなら良いの……とじゃあね』と言われたので、『はぁ??』って感じだったので、『なんで??』と聞いたところ『◯◯が居なくて……。一緒に居るんじゃないかなぁ……と思って……』」

友人は、女性がその男性と一緒に出掛けているかもしれないと考え電話をかけてきたようだ。今更の蒸し返しに、女性は呆れたようにこう語った。

「いつまでも、◯◯を好きだと思われてる事、色んな思いが重なり、こんな奴に振りまわされるのはバカバカしいと思って、絶交宣言して終わりました」