2024年9月10日、香港メディア・香港01は、東京で梅毒感染が急増しており、日本人が貧しくなったことの表れとの見方も出ていることを報じた。

記事は、東京都の今年の梅毒患者数が今月1日時点で2640人に達して昨年1年間の3701人に近いペースで増えており、70%が男性、30%が女性で、男性は20〜50代、女性は20代が多くなっていることが明らかになったと紹介した。

そして、感染者の中には1人のパートナーのみと性交渉を行っていたので安全と思い込んでおり、感染から一定時間が経過してからようやく気づいたという人も多いとし、都保健医療局の西塚至氏が「この3年、感染者数が過去最高を更新し続けている。梅毒ウイルスは症状の自覚が難しく、ほぼ無症状の人がいる」と述べ、症状に気づきにくいことから知らず知らずのうちに他人に感染させてしまっているとの見方を示したことを伝えた。

また、ある産婦人科医が梅毒について、「主な感染経路は性行為で口腔や肛門の粘膜からも感染する上、コンドームでは完全に防ぐことができないほか、妊娠中の母体が感染した場合、60〜80%の確率で子も感染し、速やかな治療を受けなければ流産や死産に至る可能性があり、新生児の健康にも著しい影響を及ぼしうる」と指摘したことを紹介している。

記事は、梅毒患者の増加について日本のネットユーザーの多くは「性道徳の崩壊」や、インバウンド観光客の増加を理由に挙げているほか、いわゆる「(性サービスの)プロ」は日常的に性病検査を実施しており、金儲けや性欲を満たす目的で売春やマッチングアプリを通じて性行為をする人が感染拡大の温床になっていると指摘したことを紹介。さらには、「日本の貧しい現実の表れであり、非常に危険な傾向だ」「貧困者の増加に伴って体を売る人も増えている」という意見や、青少年に対する性教育や性病に対する教育がまだまだ不十分であるとの声も寄せられたことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)

10日、香港メディア・香港01は、東京で梅毒感染が急増しており、日本人が貧しくなったことの表れとの見方も出ていることを報じた。写真は東京。