2024年9月11日、韓国・ニュース1は「客室乗務員が離陸前に暴行を受けたにもかかわらず高圧的な態度で飛行を強要し、事件をもみ消すためにうその報告書まで作成したマネジャー(事務長)に批判の声が高まっている」と伝えた。
記事によると、アシアナ航空の女性客室乗務員は5日、仁川午後8時40分発ロサンゼルス行きの飛行機内で乗客の外国人男性から暴行を受けた。
当時飛行機は離陸前で、乗務員はトイレに向かおうとした男性を制止したところ、頬を殴られた。乗務員はイヤリングが吹き飛ぶほど強く殴られ、他の乗客からは悲鳴が上がったという。
離陸前に暴行事件が発生した場合、飛行機はターミナルや駐機場に引き返すのが通常だが、マネジャーは乗務員に「大丈夫か?行けるよな?引き返したいか?」と高圧的に尋ね、乗務員が「大丈夫」と答えるように圧力をかけた。
結局、飛行機はそのまま離陸し、マネジャーは当該乗務員の担当エリアの変更も行わなかった。そのため乗務員は約11時間のフライトの間中、加害者の男性を接客した。マネジャーは到着後も現地警察に通報せず、何の措置も取らなかったという。
さらに、マネジャーは会社に提出した報告書にも「障害者とみられる乗客が腕を振り回し、それが乗務員に当たった」とうその内容を書き、乗務員が抗議しても「事が大きくなるから」と聞き入れなかった。
事件後、アシアナ航空の他の乗務員からは「乗務員への暴行は明らかな航空保安法違反だ。乗務員を殴った乗客が他の乗客を暴行する可能性もあるのに、危険人物を放置したまま飛行を強行した」「米国ならすぐに拘禁する。アシアナ航空は乗務員が殴られても目的地まで行く唯一の航空会社として記録される」などと怒りの声が上がった。
今回の事件に関してアシアナ航空側は「被害に遭った乗務員を業務から外して健康状態を確認している」とし、「当該マネジャーについても業務から外し、厳しい調査を実施して適切な措置を取る」との立場を示したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「被害に遭った乗務員と他の乗客の安全は無視?」「警察を呼んで現行犯で逮捕してもらい、それから出発するべきだった」「担当エリアすら変えなかったという無神経さに鳥肌が立つ」「そのマネジャーは上司としての資格も乗務員としての資格もない」「マネジャーを刑事告発するべき。これを見た外国人たちは、韓国人に対して『暴行してもパワハラしても大丈夫』との印象を抱くだろう」「一番腹立たしいのは韓国人だけが罰を受けること。加害者の外国人男性を探し出して必ず処罰してほしい」など、驚きや批判の声が殺到している。(翻訳・編集/堂本)
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