ドルトムントに所属するドイツ代表MFパスカル・グロスのパフォーマンスに注目が集まっている。
自国開催のEURO2024をベスト8という成績で終えたドイツ代表は、2023-24シーズン限りで現役生活を終えたトニ・クロース氏を筆頭に、GKマヌエル・ノイアー(バイエルン)、MFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)、FWトーマス・ミュラー(バイエルン)が代表引退を表明。長らくドイツ代表を支えてきた“重鎮”がナショナルチームでのキャリアに終止符を打った。
そんななかで迎えた今月のインターナショナルマッチウィーク。ドイツ代表はUEFAネーションズリーグ(UNL)リーグA・グループ3の2試合を戦い、1勝1分という成績を収めた。クロース氏とギュンドアンが去った中盤では、ロベルト・アンドリッヒ(レヴァークーゼン)とグロスがダブルボランチを形成し、2列目にフロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)、カイ・ハヴァーツ(アーセナル)、ジャマル・ムシアラ(バイエルン)を並べる形が2試合連続で採用されている。
とりわけ注目が集まっているのが、クロース氏に代わる形でスタメン起用されたグロスのパフォーマンスだ。データサイト『Sofascore』によると、同選手はハンガリー戦でパス成功率「91%」、ロングボール成功率「100%」、キーパス「3本」、ビッグチャンスクリエイト「1回」という見事なスタッツを記録。また、オランダ戦でもパス成功率「96%」、ロングボール成功率「約83%」、キーパス「1本」を記録し、10点満点中の採点はハンガリー戦が「7.3」、オランダ戦が「7.1」といずれも高評価となっている。
ドイツメディア『スカイスポーツ』は、今月の2試合でパフォーマンスが良かった「勝者」にムシアラやヴィルツ、ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)らとともにグロスを選出。「彼はトニ・クロースではないが、中央での冷静さと俯瞰力でチームに安定感を与えている。今後の国際試合でもスタメンの座が保証されるはずだ」と賛辞を送った。また、スペイン紙『マルカ』も「クロースの引退後、ドルトムントの“灯台”がドイツの手綱を引き継いだ」と報じている。
なお、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督はグロスについて「彼はドルトムントでトニ(・クロース)が我々に与えていたものと似たような役割を果たしている。しかし、彼はトニではなくパスカルだ。クロースの代わりになる選手はいないよ」と言及。さらにグロス本人も「トニはレジェンドだし、ドイツ史上最高の選手かもしれない。僕は彼がすべてのトレーニングと試合で何をしていたかに注目した。でも、僕は自分のプレーをしようと意識しているよ」と語っている。
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