AMD9月11日(現地時間)、AMD Ryzen AI 300シリーズプロセッサ向けのプレビュードライバを公開した。統合するグラフィックス向けの強化機能が複数含まれており、ゲーミング性能を強化できる。

正規ブランチではなく、先行するプレビュードライバとして「AMD Fluid Motion Frames 2(AFMF 2)」と「Variable Graphics Memory(可変グラフィックスメモリ、VGM)」機能をRyzen AI 300シリーズ向けに導入するという内容。最新ノートPCに加えて、高いグラフィクス性能を生かしてハンドヘルド型ゲーミングPCへの搭載も行われる同プロセッサシリーズにとって、ゲーム性能を大きく引き上げるものになるとみられる。

今回サポートされることになったAMD Fluid Motion Frames 2(AFMF 2)は、すでに単体のRadeonグラフィックス製品でも利用できるフレーム生成機能。ゲームではなくドライバ側に機能を統合している点が特徴で、初代バージョンより描画遅延を大幅に低減して実用性を高めている。今回Ryzen AI 300シリーズの統合グラフィックスでも利用できるようになり、コンパクトなシステムのゲーミング性能を引き上げる。『Cyberpunk2077』では、最大100fpsを達成できるようになったという。

加えて、Variable Graphics Memory(可変グラフィックスメモリ、VGM)機能も利用できるようになる。システムメモリからグラフィックス用のメモリを本来の割り当て分から超過して使えるようになるというもので、設定に応じてシステムメモリから最大75%までをVRAMとして用いることができるようになる。なお、CPU用に16GBを確保しておくことがあわせて推奨されている。
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画像提供:マイナビニュース