今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『ジャンク二眼レフを整備します【 フィルムカメラの整備】』という「でっどぴーぷる」さんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
動画はジャンク品の二眼レフカメラを1,000円で購入したところから始まります。
ジャンク品ということで、レンズは汚れておりシャッターの動きもおかしい様子。
ここから分解、清掃して使える状態にしていきます。
ただし、「あくまで素人がジャンク品をとりあえず使える状態にしているだけ」「真似して失敗しても知らないよ」とのこと。
まず、上部にあるファインダーを取り外して、内部を見てみます。
ネジを取り外し、開けてみると中はひどく汚れていました。
まずは大きなホコリを風で吹き飛ばします。いきなり拭き掃除してしまうと、ごみで表面を傷つけてしまう危険があるためです。
吹き飛ばせるホコリを取った後は、中にある鏡を清掃します。
二眼レフは上部に2つのレンズがあり、下のレンズから入った光をフィルムに焼き付け、上のレンズから入った光をこの鏡で反射して撮影者が景色を確認します。
鏡が曇っていては撮影時に狙いが定められません。
この鏡は表面鏡といって、一般的な鏡がガラスの裏に反射面がある裏面鏡なのに対し、表面で光を反射するもののようです。
表面鏡は傷がつきやすいので拭き掃除はあまりしないのですが、汚れがひどいので多少の傷がついても仕方ない、ということで慎重に洗浄します。
続いて、曇ってしまっているレンズの掃除です。分解すると前、中、後の3枚のレンズで構成されています。
これらのレンズを掃除します。
前後のレンズに挟まれていた中のレンズは比較的綺麗で、そのまま使えそうとのこと。
撮影に使われる下側のレンズも分解していきます。
こちらはシャッターが付いているので、そちらの整備も合わせて行います。
レンズを取り外そうとしますが……
張り付いてしまっていて取れません。
どうしても取れなかったため、少し乱暴ですが工具を使って力技で取り外します。
もちろん力づくでの分解は部品が破損する恐れがあるので、最後の手段だそうです。
なんとかレンズを外せたので、シャッター部分の機構を確認します。
ふたを回して取り外します。
中には小さな歯車や部品がたくさん入っています。
シャッターの動きがおかしいので、ふたを開けたまま動きを確認してみます。
どうやら動きが悪い部品があったようで、掃除と潤滑油で動きが直ったようです。
部品を傷つけないように優しくふたを閉め直します。
掃除が終わったパーツを元通りに取り付けて、一旦整備は完了です。
試しに写真を撮ってみると、光がぼやけたような状態になっています。それに加えて、ピントが合っていないようです。
光がぼやけてしまう原因はレンズの曇りでした。
そこで、車のガラスに使う油膜取りでレンズの表面を削るという荒療治を決行します。
表面の曇りだけ削り落とすように数秒から数十秒磨いて完成。
続いてはピントの修正です。レンズがフィルムに近すぎたので、間にスペーサーを入れて調整します。
再整備が終わった後の写真がこちら。
ぼやけた感じが抑えられています。
ピントも無事に修理できており、接写してもしっかり撮れています。
1,000円のジャンク品を手間暇かけて復活させるというのは、カメラなどのガジェットをいじるのが好きな方にはロマンを感じさせるかと思います。
興味がわいた方は、ぜひ動画でカメラを分解している様子をお楽しみください。
▼動画はこちらから視聴できます▼
ジャンク二眼レフを整備します【 フィルムカメラの整備】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44091802
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