中国・河南省の中学校で集団食中毒とみられる騒動が起きた。中国メディアの縦覧新聞が12日付で伝えた。

報道によると、集団食中毒が発生したとみられるのは同省三門峡市義馬市の第一中学校で、多くの生徒が下痢や嘔吐など食中毒の症状を発症して病院に搬送された。11日に複数のネットユーザーが現場で撮影した動画などを投稿しており、生徒の保護者だというユーザーは「子どもにめまいや嘔吐の症状が出ている。病院で点滴を受けている」と書き込んだ。

関係者とみられるユーザーの情報によると、食中毒の症状を訴えた生徒は100人以上に上っている。ある生徒の保護者は「症状が出ているのは主に1年生のようだ。私の子どもは3年生で、同学年で症状が出ているのは10人くらい」と語ったという。

義馬市教育体育局は12日、「同中学校では配餐制(給食のように専門業者に一括して委託)を採用しており、問題の食事のサンプルはすでに検査部門に送られている。また職員が現場に行き、調査を行っている」と説明。「一部の生徒に下痢や嘔吐の症状が出ているが、具体的な人数は不明」とした。

また、義馬市政府の関係者は「症状が軽い生徒は保護者が連れ帰った。現在は11人の生徒が2つの病院で治療を受けているが、容体は安定している」と述べた。

中国のネットユーザーからは「また食の安全問題だ」「こういう事件のほとんどが材料が変質していたことによるもの」「食品の安全問題は一番に解決すべき問題。特に子どもたちに関するものは」「厳しく調べ、厳罰に処してほしい」「国は食品の安全管理に力を注ぐべき」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)