2024年9月12日、中国新聞網は、自民党総裁選の告示に際して「日本の首相争奪戦に勝利するのは誰か」と題した記事を掲載した。
記事は、勝利者が岸田文雄首相に代わる次期首相の座に就く自民党総裁選が12日に告示され、27日に投開票が行われると紹介。林芳正官房長官や河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相、小泉進次郎元環境相、小林鷹之元経済安全保障担当相、石破茂元自民党幹事長ら9人が立候補したことを伝え、今回の総裁選が派閥体制脱却により混沌(こんとん)としており、世論や日本メディアからは「大乱闘」「群雄割拠の戦国時代」などと称されているとした。
そして、複数の日本の世論調査では、石破氏、小泉氏、高市氏が次期首相にふさわしいと人として支持率が高くなっているとし、3人について紹介。まず、石破氏については5度目の総裁選出馬で今回を最後と意気込んでおり、国民からの人気は比較的高い一方で自民党内の支持基盤が薄く、国会議員票集めに難航する可能性があるとの見方があることを伝えた。
次に、小泉氏については政界の「超新星」と形容されており、43歳の若手政治家ながら父に小泉純一郎元首相を持ち、その影響力から「有力な競争者」と目されていることを紹介。菅義偉前首相も先日の街頭演説で小泉氏への支持を表明したとしている。
さらに、高市氏については日本初の女性首相を目指して2度目の総裁選出馬となり、21年は岸田氏に敗れて首相の座を逃したと紹介。保守派として知られる一方で、今回の総裁選では同じく保守派の小林氏も出馬していることから、いかにして保守層の支持を多く取り込むかが高市氏にとっての課題になっていると伝えた。
記事はその上で、3人の人気が高いとはいえ、いずれの支持率も30%を下回っており絶対的な優位には立っていないと指摘。選挙結果の見通しは立たない状況だと伝えた。そして「群雄割拠の大乱闘」を制した候補者は、新首相就任後に国内政治問題や社会問題、外交問題、経済問題などありとあらゆる課題や試練に直面することになるとの見方を複数のアナリストが示していると紹介した。(編集・翻訳/川尻)
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