2024年9月12日、日本のテーマパークとみられる場所で中国語を話す2組がトラブルになっている動画が、中国のSNS上で拡散し物議を醸している。中国のネットユーザーからは意外にも中国人を批判する声が少なくない。
動画は当事者の中国人男性が撮影したもので、周囲の状況から東京ディズニーランドのパーク内とみられる。情報によると、台湾人とみられる相手の女性が中国人男性に対して「中国に帰れ」と罵倒したとのこと。動画には、女性の夫である男性がいら立ったように「いいから行けって!行けよ!」と女性をその場から遠ざけ、中国人男性に「私は彼女の夫です。私が代わりに謝罪します」と申し出る様子が映っている。
しかし、中国人男性は「だめだ。絶対に彼女の謝罪が必要だ。あなたの謝罪は受け入れない」「謝罪しなければこの場を離れない」と本人による謝罪を要求。押し問答が続く中、女性が再び現場に現れると男性(夫)は激怒し、「あっちに行ってくれ!」「子どもを連れて戻ってろ!」などと怒鳴って追い返した。
そして、「私は彼女の夫です。あなた方に謝罪します。よろしいですか?私たちは遊びに来ているのですから、みんな仲良くしましょう」となだめようとするも、中国人男性は「だめだ!中国に帰れとはどういう意味なのか。あんたも聞いただろ?」などと返答。男性は「私は聞いていませんが、何を言ったとしても私が謝罪します」「私はもうすでに謝罪しています」と繰り返した。
中国人男性はその後、警察に通報したとしているが動画はそこで終わっており真偽は定かではない。
中国のネットユーザーからは「私も日本で台湾人に罵倒されたことがある」「台湾人は日本を祖国だと思っているからな」「台湾人は傲慢(ごうまん)だ」「これは言ってやらねばならん」といった声が上がる一方、「この(台湾人とみられる)男性はもう十分に誠意を尽くしている」「この男性はきちんとしている。そんなに怒ることもないだろう」「国外でこういうことを指摘しても結局はっきりした落としどころはない。適当なところでやめておくべき」といった声も。
また、「どうかしてる」「どこに行っても恥をかき散らかすんだから」「そんなに愛国なのに日本に行くのかよ」「謝罪しなかったらどうするんだ?日本という土地で相手を殴る勇気があるのか?」「日本にも円明園があったんだな(※北京市の円明園で日本人観光客が中国人インフルエンサーに難癖をつけられた騒動を指して)」「何かにつけて相手に謝罪を要求するのは一種の病気。相手が謝罪しなかったら他の解決方法はあるのか?それから、何でもかんでも中国を代表している雰囲気を出すな」「この前に何があったか知らないけど、ちょっと大げさな気がする。公共の場で大声を上げて恥ずかしくないのか」など、中国人男性への批判の声も上がっている。
なお、騒動については台湾のメディアも報じている。(翻訳・編集/北田)
コメント