あの爆撃機の派生型。

Tu-142哨戒機2機が日本周辺を飛行

防衛省・統合幕僚監部は2024年9月13日、日本の周辺を飛行するロシア軍のTu-142哨戒機2機を確認したと発表。自衛隊が撮影した同機の写真も公開しました。

防衛省によると、Tu-142哨戒機は、隠岐の島島根県)沖から対馬海峡を通り、東シナ海を飛行。その後、沖縄本島宮古島の間を通過し、太平洋を北上して北海道沖から大陸方面に飛行したとしています。ほぼ日本を1週するように飛行した形です。

これに対し、航空自衛隊が中部航空方面隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させ、対応にあたったとしています。

Tu-142哨戒機は、旧ソ連が開発したTu-95爆撃機哨戒機型です。Tu-95は1952(昭和27)年11月12日に初飛行したターボプロップエンジン4発の大型機で、プロペラを二枚重ねた「二重反転プロペラ」と、翼端が後方に向かって角度のついた「後退翼」が特徴。プロペラ機であるものの、最大速度は925km/hとジェット機に匹敵します。