イギリス人のニッチー・ナイトさん一家は、家族そろってのトルコ旅行中にショッキングな知らせを受け取った。愛猫のテッドが、池でおぼれて死んでしまったというのだ。
愛猫を亡くした悲しみに打ちひしがれながらも、遠く離れた異国にいては何をすることもできない。ニッチーさんは地元のペット火葬センターに依頼して、テッドの亡骸を火葬してもらうことにした。
だがその4日後、家族のもとにはさらに仰天するようなニュースが届いた。なんと死んだはずのテッドが、突然家に戻ってきたというのだ!
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海外旅行中に届いた愛猫の訃報
ニッチーさん一家はトルコで2週間の休暇を過ごしていた。その間、愛猫のテッドの面倒はキャットシッターにお願いした。
すると自宅に設置した玄関監視カメラ(ドアベル)を通じて、近所の子供たちがニッチーさんに呼びかけた。。
なんと彼らは、ニッチーさんの愛猫テッドが池で溺れ死んでいるのを発見したというのだ。
子供たちはテッドのように見える、白黒の猫の亡骸をカメラ越しにニッチーさんに掲げて見せた。ニッチーさんの目からは涙があふれた。
夫と4人の子供たちにこの件を伝えるのがつらかったです。家族全員が本当にショックを受けました。テッドは素晴らしい個性の持ち主で、大切な家族の一員だったからです
キャットシッターに火葬の手配を頼む
ニッチーさんは、留守中の猫の世話を頼んでいるキャットシッターのエリーゼ・ガーバットさんに連絡し、地元近くのソーナビーにあるHeavenly Pets Crematoriumというペット専用の火葬センターに、テッドの火葬を頼むことにした。
費用は130ポンド(約24,000円)ほどだという。
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私たちにできることは、他には何もありませんでした。楽しいはずの休暇に暗い影が落とされました。それでもなんとか休暇を楽しむよう心掛けました。
知らせを受けてから4日後、テッドが死から蘇る?
しかし、その4日後、まだ旅行中だったニッチーさんの元に、キャットシッターのガーバットさんから再度連絡が入った。
なんと「テッド」が戻ってきたというのだ。しかも、無傷の状態でネズミの死骸まで持ち帰ってきたきたという。
ガーバットさんはまるで幽霊を見たような気分になったが、実際にはその猫は「テッド」そのものであった。
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テッドはただ生き返っただけでなく、なんと贈り物として死んだネズミを誇らしげに加えてきて、カーペットの上に置いたのだという。
ニッチーさんはここ数日の出来事を、「まるで感情のジェットコースターのようだった」と表現する。
最初は信じられませんでした。だからテッドが本当に生きているのか確認するために、FaceTimeでライブ映像を送ってもらったんです
テッドが亡くなったと聞いて打ちのめされていたのに、次の瞬間には生きて戻ってきたと聞いて大喜び。感情が追い付きませんでした
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ニッチーさんは急いで火葬場に連絡し、火葬を取りやめてもらおうとしたが、既にその時点で「テッド」と間違われた猫の火葬は行われてしまっていた。
謎の猫の遺灰を持ち帰り飼い主を探すも見つからず
トルコから帰国して我が家に到着するなり、ニッチーさんたちはテッドを思い切り抱きしめた。
その後、遺灰を回収しに火葬場に出向くと、骨壺には「Not Dead Ted(テッドは死んでいない)」というラベルが貼られていたという。
Heavenly Pets Crematoriumの対応は素晴らしかったです。私がパニックになって電話した瞬間から、彼らはとても思いやりがあり、プロフェッショナルでした。
私は「テッドじゃなかったの、そっくりさんなの!」と電話越しに叫んでしまったんです。でも私たちは、このカオスな状況の面白さにも気づかずにいられませんでした
彼女は火葬場から、以下のものが収納された「思い出のバッグ」を受け取った。
- 名も知らぬ猫の遺灰
- 額入りの足跡
- 鼻の跡
- 毛皮のサンプルが入った小さなボトル
- お悔やみカード
- 忘れな草の種
- 火葬の公式証明書
だがまだ最大の謎が残っている。テッドと間違われた火葬されたのは、いったいどこの猫だったのだろうか?
地元で保育園や託児業務を営んでいるニッチーさんは、死んだ猫の飼い主を探すために多大な努力を払ったが、結局見つけることはできなかった。そのため火葬証明書の名前の欄は、現在も空白のままだ。
テッドはとても素晴らしい猫で、私たちの家族の一員です。でも私たちはその一方で、ペットを失って悲しんでいる人がどこかにいることを知っています。だから捜索は止めません
だが恐らく、件の猫は近所の農場で暮らす野良猫だったのではないかとも考えているそうだ。
いずれにせよ、私たちはこの猫を良い形で送り出してあげることができたことを知り、心が安らいでいます
なお、火葬センターのHeavenly Pets Crematoriumでは、この猫の火葬にかかった費用を、地元の猫の保護施設に寄付することにしたという。
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