ホアキン・フェニックスが主演を務めた「ジョーカー」の続編「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」の日本語吹き替え版キャストが発表された。ジョーカー役(ホアキン・フェニックス)は平田広明、リー役(レディー・ガガ)は村中知に決定。さらに、斎藤志郎、塩田朋子、角野卓造らがジョーカーを取り巻く重要なキャラクターで参加する。あわせて、キャラクターポスターもお披露目された。
孤独だが心優しかった男が、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”に変貌していく衝撃のドラマを描いた「ジョーカー」(19)は、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、第92回アカデミー賞で最多11部門ノミネート、フェニックスが主演男優賞の栄冠に輝いた。世界興行収入は1500億円(10億ドル)を突破し、2019年公開当時R指定映画史上歴代最高記録を樹立した(※BoxOffice Mojo調べ)。
前作から2年後が舞台となる今作では、社会への反逆者・民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカーの暴走が加速。レディー・ガガ演じるリーと呼ばれる謎の女と出会い、ジョーカーの狂気がリーへ、そして群衆へと拡散し、世界を巻き込むジョーカーの新たなショー=事件の幕が開く。
主人公ジョーカー(ホアキン・フェニックス)の吹き替え声優を務めるのは、前作のブルーレイ&DVDに収録された日本語吹替版から続投された平田。アニメ「ONE PIECE」のサンジ役や「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジャック・スパロウ役などでも知られる平田は、「ずいぶん前に風の噂で続編があるらしいと聞きました。ただ『歌ってるシーンが矢鱈と多い』とも聞き、ならば吹き替え版は作らないのでは、と勝手に思い込み、寂しいやら少しホッとするやら、しておりました。そんな訳で正式にお話を頂いた時は、盛大にビビり散らかしました」とコメント。
そして、「前作同様、ホアキン氏に寄り添うことだけを考えて収録に臨みました。ただ、今作はアーサーの闇をより深く感じましたので、演じながら自分のメンタルを持って行かれないよう注意しなくてはという、これまでに経験の無い思いをしたのが自分でもビックリです」と収録を振り返った。
謎の女性・リー(レディー・ガガ)の吹き替えは、「オーシャンズ8」のナインボール役やアニメ「ワールドトリガー」の空閑遊真役、アニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」の立神あおい/キュアジェラート役などで知られる村中が担当。
村中は役どころについて、「なんとなく周囲に溶け込むことはできても、違和感を覚えながら生きてきた女性だなと。傍からみるととんでもないこともするんですけど、手段が変わっているだけで辻褄は合っているんです。なんなら合理的。繊細さと大胆さを併せ持つ、アンバランスな興味深いキャラクターでした」と語り、「ご視聴前に“フォリ・ア・ドゥ”の意味を調べて、どんな物語になるのか想像してみるのも楽しいかもしれません」とメッセージを寄せた。
さらに、ジョーカーが収監されているアーカム州立病院の看守ジャッキー(ブレンダン・グリーソン)役で、「ハリー・ポッター」シリーズのハグリッド役で知られる斎藤が参加。ジョーカーの弁護士メリーアン(キャスリン・キーナー)役は塩田に決定した。ジョーカーを追い詰める裁判長役は、俳優の角野が担う。
そのほか、裁判を直前に控えたジョーカーに独占取材を行うインタビュアーのパディ役を木下浩之、アーカムの囚人でジョーカーに憧れているリッキー役を上村祐翔、アーカムの若い囚人役を福西勝也、精神科医のルー博士役を前田一世が務める。前作でアーサーが心惹かれていた元隣人のシングルマザー・ソフィー役(ザジー・ビーツ)は種市桃子、元同僚のゲイリー役(リー・ギル)は越後屋コースケ、民生委員のケーン役は伊沢磨紀が続投となった。
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」は10月11日より公開。平田と村中のコメント全文は以下の通り。
【平田広明】
◆前作「ジョーカー」について
事前に作品名も何も知らされず、『劇場版の吹き替え』とだけ言われて手ぶらでオーディションに行ったのが、まるで昨日の事の様です。
そこで作品名と役名を知り、合格の連絡を頂いて上映中の映画館に急行。
非常に衝撃的で、ホアキン氏の魂の演技に引き込まれたのを覚えています。と同時に湧き上がった感情が『誰がやるんだ、この吹き替え!』でした。
◆本作のオファーを受けて
ずいぶん前に風の噂で続編があるらしいと聞きました。
ただ『歌ってるシーンが矢鱈と多い』とも聞き、ならば吹き替え版は作らないのでは、と勝手に思い込み、寂しいやら少しホッとするやら、しておりました。
そんな訳で正式にお話を頂いた時は、盛大にビビり散らかしました。
◆ジョーカーを演じるにあたって
前作同様、(ジョーカー役の)ホアキン氏に寄りそう事だけを考え、収録に臨みました。ただ、今作はアーサーの闇をより深く感じましたので、演じながら自分のメンタルを持って行かれないよう注意しなくてはという、これまでに経験の無い思いをしたのが自分でもビックリです。
◆楽しみにしている観客に向けてのコメント
ご存じの通り前作は超絶ヒットしましたが、吹き替え上映が無かったのが残念です。
今回、大きなスクリーンでホアキン氏や尊敬する声優陣と共演できることを心より嬉しく思っています。
ファンの皆様にも字幕版同様、吹き替え版でもお楽しみ頂けると幸いです。
平田の音痴を心配なさっている方に予めお伝えしておきます。安心してください、僕歌ってませんよ♪
【村中知】
◆前作「ジョーカー」について
ジョーカーがいかにして生まれたのか、何が生み出してしまったのか。
今までのジョーカーとは違った視点で描かれていて、彼を理解せざるを得なかったです
身近な孤独感、堕ちていく悲哀と恐怖。強制的に自分と社会に目を向けさせられました。アーサーだけでなく周りの人間含め、一言では表せない人間の不可解さを感じられる点が好きです。
◆本作のオファーを受けて
ありがたく思う一方で、一体どんな役柄でどんな物語なのか、応えられるようにしておかなければと色々思案しました。
力んではいけない作品だと感じていたので、全身脱力しながらも緊張している奇妙な状態で過ごしました。
◆謎の女リーを演じるにあたって
なんとなく周囲に溶け込むことはできても、違和感を覚えながら生きてきた女性だなと思いました。
傍からみるととんでもないこともするんですけど、手段が変わっているだけで辻褄は合っているんです。
なんなら合理的。繊細さと大胆さを併せ持つ、アンバランスな興味深いキャラクターでした。
◆楽しみにしている観客に向けてのコメント
ご視聴前に「フォリ・ア・ドゥ」の意味を調べて、どんな物語になるのか想像してみるのも楽しいかもしれません。
今作のみでも楽しめるとは思いますが、前作をご視聴いただいてからだと更に良いかと。妄想と現実の狭間でお待ちしています!
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