2024年9月12日、韓国・SBSは「済州(チェジュ)島を訪れる中国人観光客の増加を受け、中国人もレンタカーを運転できるよう認めようという声が上がっている」と伝えた。現在の規定では、中国人は90日以上韓国内に滞在し運転免許筆記試験に合格しなければ、韓国で自動車を運転することはできない。
今年1~7月に済州を訪れた中国人観光客は82万8000人で、外国人観光客の4人に3人が中国人だと集計された。こうした状況で、島内でだけでも中国人に対しレンタカーの運転を許可してはどうかと観光業界は主張しているが、「中国人に車を運転させるのは凶器を与えるようなもの」「殺人免許を持たせるのか?」といった反対意見も多く、島民らも「中国人観光客が車を運転するようになったら外を出歩けない」「そこまで特恵を与えることはない」と不安を口にしているという。
実情はどうなのか、報道は交通事故統計を確認している。交通事故発生率は中国は1万台当たり9.7件、韓国は同83.5件で、中国のほうがはるかに低い。しかし、交通事故死亡率は中国が10万人当たり17.4人で、韓国(6.9人)より2.5倍ほど高い。交通法規違反率を見ると、中国は1人当たり0.38人、韓国が同0.67件で、中国のほうが低い。
それでも道路交通専門家は、両国の環境の相違などから、中国人観光客のレンタカー利用には否定的な立場を示しているという。
国家間では交通法規や信号システムの互換などについて検証を行ったうえで協約を結び運転免許を相互に認めている。しかし、中国は韓国と関連協約を結んでいない。警察庁に確認した結果、協約なしで運転免許を認定した前例もないという。
済州道も、法改定が必要となる事案だけに、観光業界の要求だけで進めることのできる問題ではないとの立場を示している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「誰がそんなことを考えたのか」「頼むからやめてくれ。どれだけこの国をめちゃくちゃにしたいんだよ…」「道端で排便するような連中が交通法規を守ると思うのか」「道路が無法地帯にならないと目が覚めないのかね」「レンタカー業界を救うために他の業者を犠牲にし、地元住民を殺す気か?」「そもそも済州にノービザで来られることがまず問題だ」など、反発の声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)
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