平成末期の小学生にダイヤル式黒電話や公衆電話を見せて、「使ってみて」と言うと固まる。ギリ、プッシュホン式でも、もう「もしもし、〇〇さんのお宅ですか、△△さんいらっしゃいますか」を聞くことはできない。「だれ?」…。
東日本大震災の時、ガラ携が使えなくなって、NTTが「1回10円入れれば、全国どこにでもおつなぎします。通話が終わったら10円返します」と公衆電話を解放してくれた時はありがたかった…が、それ以来使っていない。
家電話は、60歳以上の通話し放題スマホになり、FAXを送るときにだけ、固定電話をつなぐ。それさえ、そんな世代は、まだNTTの固定電話を持っているからこそ、カードの審査が通ったりするという信用のためにひいているのが現状だ。
これは、韓国でも同じことだ。いろんな書類に、電話を書く欄がある。自宅に携帯。NTTの固定電話=自宅を持っている世代が少なくなり、冒頭に書いたように、ダイヤル式の電話の使い方すら知らない者も、韓国だって大勢になってきた。
今は韓国のある程度の大人世代の笑い話になっているのが、携帯の欄に、自分の持っている機種、Aiphoneなのかandroidなのか、メーカーはどこでどんなスペックを持っているかを書き込む若者が増えているとのこと。
専門家は、識字力の問題だと語る。自宅電話の存在を知らない若者は、会社や自治体がなぜ自分のスマホの種類を知りたがるのか、個人情報だろうにといぶかしむ。
昭和生まれと小学生に言うだけで、恐竜飼ってた? 侍ってどこに勤めてたの? と聞かれる時代になった。
電話だって昔は、交換手さんを通していた…昭和40年代あたりまで。知らないことは、きっとないことなんだよ。機種書き込めるだけ韓国の若者は、すごいな。
コメント