今や初代シビック タイプR(EK9)の程度のいいタマを安く買おう、などというのは幻想。むしろ、そこそこの状態のものを手に入れて、しっかりとリフレッシュないしはレストアに近い作業を施して乗るのが前提というのが昨今のEK9事情である。EK9が旧車の仲間入りを果たしてから随分時間が経った。
気が付けば、街で“活きの良い”EK9に出くわす機会もめっきり減り、偶然にも出くわそうものならば、その姿を視界から消えるまで目で追い、B16Bの奏でる快音に耳を澄ませてしまった……なんて経験をした方も少なくないだろう。
EK9に限ったことではないが、“街で見かける機会が減った”というのはモデルカーのモチーフ(題材)に選ばれる可能性がグッと高まる。それに加えて世界中で日本の旧車が引っ張りダコという状況下において、今、EK9のモデルカーは日本に限らず世界各国のメーカーから続々とリリースされている。
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