現代の空飛ぶためにGPSや自機位置発信装置なども装備。

2004年に新造されたレプリカ機

アメリカで軍用機や旧式機の売買を専門に仲介する「Platinum Fighter Sales(プラチナム・ファイター・セールス)」が2024年9月12日現在、飛行可能な零式艦上戦闘機、いわゆる「零戦(ゼロ戦)」を売りに出しています。

この機体は、1965年ソロモン諸島バラレ島のジャングルから回収された残骸を基に、1万4000点以上の部品を複製し、2004年に新造されたもので、リバースエンジニアリングという手法で造られたレプリカ機です。

モデル名(略符号)は「A6M2」、零式艦上戦闘機二一型と呼ばれるタイプで、エンジンは信頼性を考慮して、プラット・アンド・ホイットニー製の空冷星型エンジンR-1830-75を搭載しているとのこと。

飛行時間は326.6時間で、飛行の安全性を高めるためのアビオニクスとして無線機並びにトランスポンダー(航空交通管制用自動応答装置)、GPS位置確認システム、ADS-B(自機位置発信装置)が搭載されています。

値段は500万ドル、日本円に換算すると約7億435万円ほどになります。

なお、「Platinum Fighter Sales」では「ウォーバーズ」と呼ばれる第二次世界大戦中の軍用機だけでなく、戦後のジェット機なども扱っており、マクドネル(現ボーイング)製のF-4「ファントムII」戦闘機やA4「スカイホーク攻撃機なども売りに出ていました。

Platinum Fighter Salesで売りに出ている新造の零戦21型(画像:Platinum Fighter Sales)。