このほど、タイの動物園で生後2か月のコビトカバの赤ちゃんが大人気となっている。小さくてずんぐりとした体型に、くりっとした丸い目をした愛らしいカバの姿に来園客は夢中になっている。しかし、このカバの人気により、動物園の来園者数が急増するとともに、マナー違反の行動をとる人々が相次いでいるという。シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』が伝えている。
タイ、チョンブリー県シラチャ郡にあるカオキィアオ動物園は、2000エーカー(約809ヘクタール)もの広大な土地に約300種、8000頭もの動物が飼育されている人気の動物園だ。そして今年7月10日には、メスのコビトカバの赤ちゃんが誕生し、多くの来園者を魅了している。
コビトカバの赤ちゃんは同動物園がオンラインで名前を募集したところ、“ムーデン(Moo Deng)”と名付けられた。ちなみにムーデンはタイ語で「跳ねるブタ」を意味するという。ムーデンは25歳の父親の“トニー(Tony)”と24歳の母親の“ジョナ(Jona)”との間に生まれた。
シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』によると、ムーデンは朝早く起きて午前9時頃にはお風呂に入り、その後午前10時から12時くらいまで水の中でのんびりと過ごしているとのことだ。ムーデンはその愛らしい姿はもちろんのこと、飼育員の足を甘噛みするなどのイタズラっぷりが来園者の心を掴んでいるようだ。
現在、同動物園は連日のようにムーデンの姿を一目見ようとする来園客で溢れかえっており、その人気は国内のみならず、海外にまで及んでいる。そんな中で、同動物園が頭を悩ます問題が発生することとなった。ムーデンのいるカバ舎はいつも人でごった返しているのだが、中には昼寝中のムーデンに物を投げたり水をかけたりする悪質な人が現れ出した。
SNSに投稿された動画には、気持ちよさそうに眠っているムーデンが、来園客に水をかけられて飛び起きる様子が映っていた。どうやらこの水をかけた客は起きて動き回っているムーデン見たさに、このような行為に出たようだ。他にも白いゴミのような物を投げつける人もいて、これらの動画には「重い罰則を課すべき」「自分に水をかければいい」といった怒りの声があがった。
同動物園ではこれらの悪質な来園客に対して厳しい法的措置を講じると発表した。また園長のナロンウイット・チョドチョイ氏(Narongwit Chodchoi)は、来園客に向けて「動物たちに敬意を持って接するように」と訴え、今後は防犯カメラを設置するとともに、来園客の行動を監視するために今まで以上に人員を配置する予定だという。
ちなみにタイのニュースメディア『Thairath』によると、カオキィアオ動物園のあるシラチャ郡には多くの日本人が住んでいることから「タイの大阪」とも呼ばれているそうだ。そのためムーデンは日本人の間でも人気となりつつあるようだ。
画像は『ขาหมู แอนด์เดอะแก๊ง Facebook「ตอนนี้ลงคลิปไปมีเบื้องหลังการถ่ายทำหมดเลย นักท่องเที่ยวมาสายๆหน่อยก็ได้นะครับ」「3 พี่น้อง หมูตุ๋น หมูหวาน หมูเด้ง พฤติกรรมฮิปโปแคระตอนเด็กๆดีดทุกตัวครับ」』『ฟุ TikTok「ฟมาหาตอนใกล้ปิดแล้ว คงเหนื่อยแย่ แล้วเอาน้ำเทใส่น้องอีก #น้องหมูเด้ง #สวนสัตว์」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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