1980～90年代に販売されたゲーム機やソフトが「レトロゲーム」として人気を集める中、中国メディアのIT之家によると、イタリアの金融警察は13日、80～90年代の人気タイトルの一部を収録した中国製の偽造レトロビデオゲーム機を密輸していた組織を摘発したと発表した。

トリノ金融警察の経済犯罪課長アレッサンドロ・ランジェラ氏はフランス通信社（AFP）に対し、「4700万本超の海賊版ゲームが違法に保存されていたゲーム機約1万2000台を押収し、その価値は4750万ユーロ（約74億1000万円）超と推計される」と語った。

ゲームソフトとしてはマリオブラザーズやストリートファイター、スター・ウォーズなどの人気タイトルが含まれ、ゲーム機は任天堂やセガ、アタリを模倣したものだという。

ランジェラ氏は、「レトロゲームブームの一環として80～90年代のゲームが復活を遂げ、その人気が高まり、商業的にも拡大している段階にある」と述べた。

中国から輸入された偽造ゲーム機は欧州の技術・安全基準を満たしておらず、警察に逮捕されたイタリア人9人は、偽造品取引の罪で最長8年の懲役刑を受ける可能性がある。（翻訳・編集/柳川）

中国メディアのIT之家によると、イタリアの金融警察は13日、1980～90年代の人気タイトルの一部を収録した中国製の偽造レトロビデオゲーム機を密輸していた組織を摘発したと発表した。資料写真。