カップルに人気の飲食店の個室だが、プライバシーが守られているからと言って、やりたい放題していいわけではない。神奈川県の40代男性はかつて勤務していた飲食店の個室で、男女のカップルが外から見えないのをいいことに、ありえない行為に及んでいたと告白する。編集部は男性に取材し、その一部始終を聞いた。(文:天音琴葉)
今から18年ほど前、男性は都内の温浴施設内にある和食レストランで、調理師として働いていた。そこにはふすまで仕切り、完全個室として使える座敷があった。
あるカップルが座敷の個室を利用したとき、事件は起きた。そこは角部屋で8畳ほどの広さの個室になっていた。男性客の見た目は会社員風で40代後半、女性客のほうは水商売系の服装をしており、30代くらいに見えたそう。
このカップルが注文したのは鍋料理がメインのセットだった。午後4時頃と夕食には早い時間だったが、同伴出勤前に早めの夕食を済ませようと思ったのだろうか。
食べ終わった頃を見計らい、ホールアルバイトの女性がセットに含まれるデザートのパイナップルを座敷に運んだ。すると、それを見るなり男性客は激昂したのだった。メニューに例として載っていたメロンの写真を見て、当然メロンがついてくると思い込んでいたようだ。
「ホールアルバイトの女性が、『季節により内容は変わります』という注意書きがされていることを伝えましたが、男性客は聞く耳を持ちませんでした。そのあとホールマネージャーが対応しましたが、1時間ほど一方的に怒鳴り散らかされていました。同じ内容をずっとループしていたため、ただ難癖を付けたかっただけという印象をマネージャーは受けたそうです」
威力業務レベルである。期待していたものと違っていたからと言って、1時間も怒鳴り散らすとはやり過ぎだ。怒りが収まらなかったのか仕舞いには、
「メロンなんかどこかに売ってるはずだから、買ってきて出せ」
と言い放ったという。
女性客の上に男性客が覆いかぶさっていて…「退店いただきました」
なお、この事件があったのは4〜5月頃でメロンの季節ではない。店頭ではメロンがちらほらと出回り始めていたが、最盛期前で高く、原価率が高くなってしまう。
しかし、ホールマネージャーは1時間もクレーム対応し、早く終わらせたかったのだろう。結局、メロンを求めほうぼうを探し回り、1時間後にメロンを携えて戻ってきた。そしてマネージャー自身が座敷に切り分けたメロンを持って行ったが、そこで衝撃的な光景を目にしたのだった。
「マネージャー曰く、女性客の上に男性客が覆いかぶさっている状態で……二人は個室で行為中だったそうです。クレーマーにしてDQNな客でしたので、退店いただきました。クレーマー自体はときどきいたのですが、このように記憶に残った方は初めてでした」
飲食店で働いているとは言え、こんな場面に遭遇する機会はなかなかないのでは。忘れたくても忘れがたい記憶になってしまっただろう。
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