9月第2週の北米映画市場では、週末3日間の興行収入ランキングのトップ10に新作4本がランクインしましたが、観客動員数は減少に転じました。
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ティム・バートン監督のホラーコメディ「ビートルジュース ビートルジュース」(ワーナー)が、公開2週目の週末も首位に君臨。週末3日間で、興収5100万ドルをあげました。累計興収は1億8700万ドルに達し、24年に公開された作品のなかで9位に。北米最大の上映館数を誇りながら、劇場平均興収も先週に続き、トップを維持しました。
ジェームズ・マカボイ主演で、デンマーク・オランダ合作のヒューマンホラー「胸騒ぎ」(2022)をリメイクした「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」(ユニバーサル)は、2位に初登場。あるアメリカ人一家が、旅行先で知り合った感じの良い、子連れのイギリス人一家の自宅に招待されますが、やがてその"おもてなし"に小さな違和感を抱き始めます。マカボイは、イギリス人一家の父パトリック役を務めました。ジェームズ・ワトキンス(「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」)がメガホンをとり、ジェイソン・ブラム(「ゲット・アウト」)が製作に参加。週末3日間で興収1100万ドルをあげ、製作費1500万ドルに迫る好成績をおさめました。
モキュメンタリー映画「Am I Racist?(原題)」(SDG Releasing)は、トップ10作品のなかで最も公開規模が小さいながらも、4位にランクインし、驚きのヒットスタートを切りました。保守系のニュースサイト「The Daily Wire」の記者マット・ウォルシュが、アメリカ社会における「多様性、公平性、包摂(包み込むこと)」というテーマをめぐり、社会実験を通して、その不条理を暴いていきます。政治的な題材ゆえか、批評家があまり意見を表明していない一方で、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では観客スコア99%を獲得。製作費300万ドルに対し、週末3日間で興収450万ドルを記録しました。
6位は、デイブ・バウティスタ主演のアクションコメディ「The Killer's Game(原題)」(ライオンズゲート)。バウティスタは、病に侵された殺し屋ジョー・フラッドを演じました。ジョーは自分自身を殺すよう、暗殺者たちに依頼しますが、彼らが元カノをも狙い始めたことで、戦わざるをえない状況に。ベン・キングズレー(「シャン・チー テン・リングスの伝説」)がジョーの師匠役で共演し、J・J・ペリー(「デイ・シフト」)が監督を務めました。批評家たちの評価は芳しくなく、「Rotten Tomatoes」では批評家スコア39%をマークしています。製作費3000万ドルに対し、週末3日間で興収260万ドルをあげました。
キリスト教をベースにした「God's Not Dead」シリーズ第5弾「God's Not Dead: In God We Trust(原題)」(ファゾム・イベント)は、10位デビュー。アメリカ下院議員選挙に出馬する牧師の姿を描きました。週末3日間で興収140万ドルをあげ、シリーズのなかでは低調なスタートとなりました。
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