ラ・リーガ第7節、マジョルカvsレアル・ソシエダが17日にエスタディ・マジョルカ・ソン・モイシュで行われ、ホームのマジョルカが1-0で勝利した。なお、マジョルカのFW浅野拓磨は63分から出場、ソシエダのMF久保建英は後半から出場した。

マジョルカは前節、ラトの後半半ばの一発退場も響いてビジャレアルに敗戦リーグ連勝を逃した。その敗戦から中3日で臨んだ一戦ではアントニオサンチェス、ライージョ、サムエル・コスタを除く先発8人を変更。浅野やムリキはベンチスタートとなった。

一方、内容面では良いパフォーマンスを見せたものの、レアル・マドリーに0-2で敗戦したソシエダ。その敗戦からのバウンスバックを図る一戦では先発5人を変更。久保やサディクがベンチスタートとなり、負傷明けのオヤルサバルやバレネチェアがセルヒオ・ゴメスと共に前線で起用された。

ソシエダのヨーロッパリーグ出場の影響で1週間前倒しでの開催となったこの一戦。立ち上がりからアウェイのソシエダがボールを握り、マジョルカがカウンターで応戦するという構図で進んでいく。

立ち上がりはセルヒオ・ゴメス、バレネチェアとアウェイチームが畳みかける攻めを見せたが、時間の経過と共にマジョルカも押し返してカウンターやセットプレーを軸にフィニッシュの形を作り出す。

互いに決定機まであと一歩という堅い展開が続いたが、前半半ば過ぎにホームチームがスコアを動かす。

32分、サム・コスタがボックス内で放ったシュートがバレネチェアの手に直撃。オンフィールド・レビューの結果、マジョルカにPKが与えられる。これをキッカーのアブドンが冷静にゴール左へ蹴り込み、ホームチームが先制に成功した。

マジョルカの1点リードで折り返した試合。ソシエダはセルヒオ・ゴメスを下げて切り札の久保を後半頭から投入。その久保は右ウイングに入ると、序盤すぎの58分にはボックス右で仕掛けて左足のシュートを放つ。

序盤の内にゴールを奪えなかったラ・レアルは60分過ぎに3枚替えを敢行。オヤルサバルに代えてオスカールソンを最前線に入れたほか、オドリオソラ、マリンととり攻撃的な選手を右サイドバック、インテリオールに投入した。

一方、後半も自分たちの戦いを徹底するマジョルカは63分、ラリンとアブドンを代えて浅野とムリキを同時投入。ピッチ上で浅野と久保の日本人対決が実現した。

ここからその日本人選手2人の躍動が期待されたが、試合は堅い展開に。浅野は献身的な守備に加えて背後への意識を見せるが、大きな見せ場は訪れず。一方の久保は右サイドでタメを作り、プレースキックからフィニッシュに絡むが、こちらもなかなか決定的な仕事には至らず。

その後、ソシエダは88分に中央突破したオスカールソンのドリブルシュート、右CKのショートコーナーからの久保のクロスでスチッチに決定機が訪れたものの、いずれも仕留め切ることはできなかった。

この結果、アブドンのPK弾が決勝点となった日本人対決は浅野マジョルカに軍配が上がり、待望のホーム初勝利を手にした。一方、ソシエダは厳しい今季初の連敗となった。

マジョルカ 1-0 レアル・ソシエダ
【マジョルカ】
アブドン(前36[PK])

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