「うわっ、ただのスライムかと思ったら、強化されたやつだった」、「このラスボスの強さ、まじ反則なんですけど!」――みんながその世界観の虜になった“ドラゴンクエスト”。ストーリー性もさることながら、個性的なキャラクターが物語を華やかに演出してくれている。
特に、敵キャラとして登場するモンスターの個性は豊かで、根強い人気が見られており、「教えて!goo」には、モンスターに関する次のような質問も寄せられた。
「飼ってみたいドラクエのモンスター」
質問者は、「もし犬や猫のようにドラクエのモンスターをペットとして飼えるならどの子にしますか?」と、ワクワクするような質問を投げかけている。
■一番人気はスライム!?
この質問に対し、回答者もノリノリで回答している。
「これは面白いですね~♪ 私は完全にビジュアル重視で『ベビーサタン』。あぁ~、でも『ブラウニー』も捨てがたい」(chacha0035さん)
「ミミック。手間いらず」(20121204さん)
「ホイミスライムっていましたよね? 色んな意味で癒やしてもらいたい」(mikasa1905さん)
「キングスライムにします。さわってみたい」(hanasakaさん)
「やはりスライムですね。プルプルして気持ちよさそうですし、これからの夏場、ヒンヤリして涼しそうです」(jun-tsuboiさん)
「メタルスライムにするか迷いましたが、キャットフライを飼ってみたいです。与えるエサは……カルカンで大丈夫ですかね(笑)」(mgmg1さん)
あまりにも回答が楽しそうなので、ついたくさん紹介してしまったが、やはりキャラが個性豊かなだけあって、飼いたいモンスターも意見が分かれる。しかし、その中でもスライム系は人気があるようで、これからの夏、一家に一体は飼っておきたいところだ。
■勇者はモンスター倒していいの?
しかし、こんな愛すべきモンスターたちも、ドラクエのストーリーの中ではしばしば勇者に倒されてしまう運命にある。こうなると、「果たして勇者はモンスターを倒してもいいのか?」という疑問に到達する。この点について、レイ法律事務所の佐藤大和弁護士に伺った。
「もし仮に、モンスターたちが『動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)』に規定される『愛護動物』にあたるときは、『2年以下の懲役又は200万円以下の罰金』になる可能性もあります。また、モンスターが、仮にペットとして飼育されているなど、他人の所有物に当たる場合には、『器物損壊罪』に問われる可能性さえあります」
これは由々しきことである。罰金を課された場合、勇者は日本円を所持していない可能性がある。また、モンスターについても、すでに現状で誰かのペットである可能性も否定はできない。
これでは、物語における勇者の行動自体にも疑問が生じてきてしまう。例えば、アイテムを手に入れるために他人の家に入り込むシーンがあるが、これは……。
「この行為を法律的な観点で分析しますと、『住居(もしくは建造物)侵入の罪』に問われてしまいます」
では、宝箱の中身を持ち去ってしまう行為は……。
「『窃盗罪』です」
ああ、勇者よ。君は何がしたいのだ。
犯罪を犯したいのか? 魔王を倒したいのか? それとも、世界を平和にしたいのか? 君が本当に心の底からしたいことは何なのだ?
ふと、勇者の声が聞こえた気がした。
「冒険さ」
そうだ。冒険だ!
勇者は僕自身。そして、僕たちがドラクエをやる理由、それは冒険なんだ。
決して犯罪なんかのためじゃない。
愛と希望と勇気。
僕たちはこれからも、正しく、冒険を進めていこう。
もしかしたら、次回のドラクエからは、勇者の仲間に弁護士が加わっているかもしれない。
相談LINE(Soudan LINE)
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