コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はガンガンpixivで連載中の天色ちゆさんが描くノンストップ推し活学園ラブコメ『オタクも恋も連鎖する』をピックアップ。
【漫画】現実の美男美女カップルを推すオタク主人公の物語に「なんかもう全部わかる。」の声
作者の天色ちゆさんが7月20日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、多くの「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、天色ちゆさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
■現実のカップルに惹かれるオタクの心
主人公は音成和汰琉(おとなり・わたる)。彼は美青年でありながら、幼少期から熱心なオタクである。
音成の隣の席に座る栫結鶴(かこい・ゆづる)は、可愛らしく賢いクラスの首席であり、イケメンで高身長の彼氏・河合千将(かわい・ちひろ)と付き合っている。二人は幼馴染で、高校入学時から交際中であり、音成はこの美男美女カップルを「推しカプ」(推しているカップル)として心から応援している。
平凡な家庭で育った音成がオタクの道を歩むきっかけとなったのは、五歳の時、姉と一緒に見たヒーローとヒロインのカッコよさと可愛さに惹かれたことだった。特に少女漫画の三角関係に強く心を動かされ、「カプ厨」(キャラクター同士のカップリングにこだわる人)として覚醒する。
当初は漫画やアニメのキャラクターに対してのみオタクだった音成だが、ある日、交通事故に遭いそうになったことをきっかけに、現実のクラスメイトである栫結鶴と河合千将に心を奪われ、二人を推しカプとして支持し始め…。
物語を読んだ人たちからは「わかるぅ〜!!!わかりみが凄い〜〜〜!!!!!」「最高かよ。」「推し活してる音成くんたちにも共感」「オタク〜!」など、反響の声が寄せられている。
■共感できる普遍的なテーマで生まれたオタク主人公の物語
――『オタクも恋も連鎖する』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
仕事の息抜きで描いた漫画でした。 まさか趣味で描いた漫画が出版さんにお声がけいただいた後、連載になるとは当時思っておらず、びっくりした記憶があります。
――キャラクターはどのように生み出されたのか、お教えください。
学生の頃、学校中が知っている憧れのカップルがいたよねって話を母とした時に、これだけ年代が違っても共感できる普遍的なテーマなんだなと思いました。
もしそのカップルが推しだったら楽しそうだなぁ…と思い「学校で推し活」をコンセプトに、オタク主人公を立てて描き始めました。
同校やクラスメイトだと距離感として友達に自然になれますし、本編もオタク観察コメディから段々と青春っぽくなってきて、楽しそうだなと描きながら感じています。
キャラクターの名前は響きの通り栫(かこい)は「カッコイイ」、河合は「カワイイ」から取っています。 ビジュアルですが体格差が大好きなのでとにかくサイズに差が出るようにしました。でっかいお兄さんがちっちゃいお姉さんに頭が上がらない関係が大好きです。
音成は「お隣さん」から名前を作っています。 目も覚めるような美形のオタクってあんまり漫画にいない気がしたので、エンタメとして面白そうだなと思って美形設定にしました。
――作画の際にこだわっている点や「ここを見てほしい」というポイントがあれば教えてください。
豊かな表情を心がけているので、楽しそうなキャラクターをみて一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
第4話に出てくる 「立てばムービー 座ればスチル 歩く姿は劇場版」 です。 nmmnジャンル(実在する人物を題材にした二次創作)を讃えるセリフなのですが、なんか気に入ってます笑
――一から世界観を創り上げ物語を展開していくうえでこだわっている点や特に意識している点をお教えください。
この漫画においてはとにかくポジティブであれ!と思っています。
栫の過去設定がちょっと重いので、オタクたちは何がなんでも根明ポジティブでいてほしいと思って描いていたら、想像よりステレオタイプのオタクから遠ざかりました。まぁ楽しそうなのでいいかなと。
――今後の展望や目標をお教えください。
新キャラも増える予定なので、みんな元気に仲良く推し活してほしいです。 好きなキャラやカップルを縦横無尽に推して頂けたら幸いです。
お好きなキャラのグッズとかがお届けできるようになったら嬉しいです。がんばります!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
物語は新たな局面を迎えますが、読者の皆様に楽しんでいただけたらそれが何より嬉しいです。 これからも音成をはじめ、オタ連鎖のメンバーをよろしくお願いいたします。
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