FXを利用したトレードで大きな財を成す人は多く存在します。超短期的なトレードや長期トレード、逆張りや高レバレッジによるトレードなど、大きな財を成すための手法はさまざまです。なかでも高確率で財を成す可能性が高いトレード手法があって……。今回は、トレードの上達方法について、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説します。

FXで稼ぐ方法はひとつではないが…選択肢によって「財を成す確率」が大きく変わる

FXはトレードのやり方次第で元手が小さくても大きな利益を狙うことができます。取引するレバレッジを高く設定し、短期間で集中的に稼ぐ方法や、相場の一時的な急変にいち早く反応し、逆張りを狙う方法など多様な手段が存在します。

FXで財を成すための道のりはさまざまですが、方法によって「財を成す確率」が大きく異なります。

プロトレーダーのように相場から安定して利益を得ている人は、自分のすべてのトレードを総じて考えたときに、利益を出す可能性が高い方法で勝負しようとします。実は相場の転換点を狙った逆張りやレバレッジを最大限にして短期的に稼ごうとする方法は、利益を収める確率という観点から見ると望ましい方法ではありません。トレードを行っていると、利確できる確率に目が行きがちですが、損切りが起こってしまう確率にも目を向ける必要があります。

FXでは守りを固めたうえで攻めの方法を考えることが非常に大切です。より堅実に利益を積み上げて、最終的にFXで大きな財を成し遂げるためには、自分が行おうとしている手法を客観的に分析し、トレード判断に結びつける必要があるのです。

プロトレーダーが勧めるトレード手法

FXでは利確する確率だけを追い求めていては利益を追求できません。損切りが起こってしまう確率も合わせて考える必要があります。プロトレーダーはトレードを行いながら常に客観的なトレード分析を心がけています。

数あるトレード手法の中でも「小ロット取引の積み重ね」が高い確率でFXを上達させるコツでしょう。小ロット取引には初心者トレーダーが適切なリスクをとって、FXを極めていくためのコツが多く詰め込まれています。次にプロトレーダーが小ロット取引を勧める具体的な理由を解説します。

小ロット取引の最大のメリットは、想定される損失を最小限に抑えることができることです。初心者トレーダーに求められることのひとつとして「相場から退場せずに意味のある失敗をすること」が挙げられます。リスク管理能力が未熟な初心者トレーダーは、一時の感情に身を任せて無理なトレードを行ってしまうことがあります。無理なトレードを行うと、場合によっては再起不可能な損切りを被る可能性も。

まずは、損失によってFXをやめてしまうという事態を防ぐことが重要です。また、「意味のある失敗」を重ねることも大切です。意味のある失敗とは、同じミスを二度と行わないための対策を見出せるような損切りのことです。学習機会を増やすことで、トレーダーとしての成長性は格段と上がります。

小ロット取引は時間の無駄?

人によっては小ロットでの取引は時間の無駄だという主張をするかもしれません。確かに小さなロット数で取引すると、被るリスクが小さくなる一方で、得られるリターンも小さくなってしまいます。過度に取引ロットが小さいと、トレードに費やした時間に対しての成果が小さくなるのは当然でしょう。その結果、一部のトレーダーからトレードを時給換算して考えると、小ロット取引は非効率であるという意見が生まれてしまうのです。

しかし、FX初心者が順を追ってFXを上達させていくためには、小ロットで取引する経験が非常に大切です。初心者トレーダーにとって大切なことは資産を溶かし切らずに、長く相場と寄り添い合うことです。長く相場と向き合うことで、相場や通貨の特性を理解することができます。特性を理解することは、長期的に利益を出すことに繋がります。

トレーダーとしての天才的な才能がなくとも、小ロット取引を用いた地道な努力を積み重ねることによって、最終的に大きな結果を残すことができます。

小さな積み重ねが大きな成果に繋がる

今回は、日々のトレードにおいて小さな積み重ねが大きな成果につながることを解説しました。積み重ねのなかでも、小ロット取引が初心者トレーダーにとって成功する可能性を最大限にできる方法だといえます。

FXで財を成す方法はさまざまですが、より再現性高く実行するには、時の運に身を任せるだけではなく、自分の実力を高める必要があります。堅実なトレーダーほど、自分が財を成せる確率を考えているのです。ぜひ、日々のトレードを客観的に分析し、意味のある失敗を乗り越えて、トレーダーとして成長していきましょう。

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント

執行役員