自分の鼻の穴に何かを突っ込みたくなってしまうのは、好奇心旺盛な幼少期の子供にありがちな行為だ。

 アメリカで長年呼吸障害に苦しんでいた男性が、シャワー中に鼻をかんだ瞬間に、26年間鼻の中にとどまっていたLEGOのピースが飛び出した。

 子供頃、自分で鼻の中に突っ込んだっきり忘れ去られていた小さなピースが、彼に長年の鼻づまりをもたらしていたのだ。

 ピースが飛び出た瞬間から、男性はスッキリ爽やか、久方ぶりに気持ち良い呼吸を満喫できるようになったらしい。

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シャワーを浴びながら鼻をかんだら何かが飛び出して来た!

 アメリカのアリゾナ州で暮らすアンディノートンさん(32)は、長年しつこい鼻づまりに悩まされて来た。

私はずっと、副鼻腔炎や鼻づまりなど、鼻に関する問題を抱えて苦しんできました。さらに私には猫や犬、草や自生する樹木、ホコリなどに多くのアレルギーがありました

常にそのどれかにさらされて生きてきたため、鼻づまりの問題は単に何かのアレルギーが原因だと思い込んでいたのです

 そんな時、彼は医師から一つのアドバイスを受けた。アリゾナの乾燥した夏の間、湿気と蒸気が鼻づまりを和らげるのを期待して、シャワーを浴びている最中に鼻をかむよう勧められたのだ。

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 以来半年間にわたって、シャワー中に鼻をかむことを実行してきたというアンディさん。

鼻をかんだら26年前のLEGOのピースが飛び出してきた!

 この日もそのアドバイスに従って、「ち~ん!」と鼻をかんだところ、アンディさんの鼻の中から何やら硬いものが飛び出して来た。

 なんとそれは、小さなLEGOブロックのピースだったのだ!

飛び出してきたものを見た際、最初に思ったのは、自分がケガをしたのかもしれないということでした。

あるいは本来飛び出してはいけないはずの何かの塊を、(鼻をかんだ時に)吹き飛ばしてしまったのかとも疑いました。

その時の音を聞いて、まるで石か歯が飛び出てきたようにも思えたんです

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6歳の頃、レゴを鼻の穴に入れた記憶がよみがえる

 実はアンディさんが6歳の頃、レゴブロックの小さなピースを鼻の穴に入れてしまったことがあった。

 どうしても取れなかったため、子供心に何とかしなくちゃ!と焦ったアンディさんは、さらにミニフィグ(人形)を鼻に突っ込んだ。

 ミニフィグの頭のてっぺんはLEGOブロックがハマるようになっているので、押し込めばそのピースとくっつくのではと思ったのだ。

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 だがそう上手くはいかなかった。ミニフィグを鼻に突っ込んだところ、今度はその頭が外れて鼻の中に残ってしまったのだ。

 アンディさんはパニックになって大泣きしているところをお母さんに見つかり、怒られながらピンセットで取り出してもらったんだそうだ。

 そしてどうやらその時に、奥に詰まった小さなピースは取り切れず、鼻の中に残ってしまっていたらしい。

 つまり少なくとも26年間、アンディさんの鼻の中には、この小さなLEGOのピースが留まり続けていたことになる。

 そしてこの日、この瞬間に至るまで、アンディさんは原因不明の鼻詰まりや副鼻腔炎、喘息、睡眠時無呼吸症候群に苦しむことになってしまったのだ。

 小さな部品が外に出た瞬間から、アンディさんの鼻詰まりは見事にスッキリ解消されたそうだ。

 念のため、出て来たピースはお医者さんに見せて今後の相談をするそうだ。

 長年の悩みが一瞬で解消されたアンディさんは「一番クレージーな出来事」と言いながらも非常に嬉しそうであった。

子供の鼻の異物に気づいたらすぐに受診を!

 以前にも鼻から入ったLEGOブロックが、2年後に無事出て来たなんて言う珍事を紹介したこともあった。

 子供が好奇心から鼻や耳にオモチャや食べ物のカケラなどを入れてしまうのは、実はよくあることらしい。

 異物で多いのはビーズや紙の切れ端などだが、豆や虫、BB弾、ボタン電池などが入ってしまったケースもあるそうだ。

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 5歳くらいまでの子供がよくやらかしてしまうそうだが、異物が小さかったりすると、あまり違和感がないケースもある。

 そうなると子供は異物を入れたことなど忘れてしまい、放置して時間が経つうちに異物の周辺にカルシウムが沈着して結石のような状態になることも。

 今回のように、一度は除去したつもりでもカケラなどが残っているケースもあるので、必ず医療機関を受診するのが大切だ。

 鼻に異物が入ったことで起こる症状は、以下のようなものだ。

  • 鼻水が出る
  • 鼻血が止まらなくなる
  • 片方の鼻だけ呼吸がしにくくなる
  • 悪臭を放つ分泌物が出る
  • 熱が出る
  • 頭痛が起こる

 まだ言葉をうまくしゃべれない幼児の場合、親が気づくのが遅れて大事になってしまうこともある。

 特にボタン電池や磁石などは緊急を要するので、万が一子供が鼻に入れてしまったのに気づいたときは、速やかに受診するようにしよう。

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