那覇空港ならではかも!
「1000機のF-15をMRO Japanの整備士が洗いました」
那覇空港に拠点を持ち、国内では初となる、さまざまな航空会社からの依頼をうけ民間機の航空機整備を実施する整備専門の会社「MRO Japan」の格納庫に2024年9月20日、戦闘機「F-15J」が2機駐機しました。なぜ民間機向け格納庫に、戦闘機が揃ったのでしょうか。
MRO Japanでは那覇空港に隣接し、滑走路などを共用する航空自衛隊那覇基地のF-15戦闘機などの洗浄作業を2021年より請け負っています。自衛隊では、那覇基地の「整備補給群」で実施されていた洗浄作業を担当する企業を探しており、これにMRO Japanが入札したことで、「民間航空整備士が戦闘機を洗う」というユニークなミッションが現在も継続しています。
2024年9月6日、MRO JapanによるF-15機体洗浄委託機数が1000機目を達成しました。この日同社の格納庫にF-15がやってきたのは、このセレモニーのため。同社によると、この格納庫にF-15がやってくるのは、今回が初めてのことだといいます。
「私達としても、戦闘機に触れるチャンスがあるのはうれしいですし、官の役に立てるのはありがたいことです。那覇空港にいるかぎり、那覇基地の航空整備、そしてそれ以外のところでお手伝いできることを探し、今後もWin-Winの関係性を築いていればと考えています」(MRO Japan高橋 隆司社長)
「MRO Japanに洗浄を依頼したことは私たちにとって、大きな効果がありました。訓練の時間などに有効に使えるようになり、実効的な整備能力の構築に使えるようになったのがメリットです。私達が沖縄の空を守るというの任務ができるのも、MRO Japanが大きな役割を担っています。ある意味で(MRO Japanは)『沖縄の空を守る』一翼を担う存在です」(第9航空団司令兼那覇基地司令の鈴木繁直氏)
なお同社ではF-15のほかにも、T-4練習機やE-2C早期警戒機の洗浄作業も担当しており、3機種合わせると累計1370機以上の洗浄を行なったとのことです。
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