実車は9月下旬にお披露目の予定。

フル電動式にも対応可能

日立建機は2024年9月19日(木)、新型リジッドダンプトラック「EH4000AC-5」を開発したと発表しました。

「EH4000AC-5」は、現行モデルEH4000AC-3のフルモデルチェンジ版で、公称積載質量は業界最大級の242t、車両総質量は427t。既存のFH4000AC-3が公称積載質量221t、車両総質量384tなので積載量については21tの増加が図られています。

また最高速度も業界トップクラスの65km/hを実現。これについても既存のFH4000AC-3が56km/hなので向上しています。加えて「EH4000AC-5」では現場の環境に応じてハイパワー、パワー、エコの3つの走行モードを選択できる新機能を搭載。燃料消費量を抑制したいときはエコモード、最大の走行性能を発揮させたいときハイパワーモードを選択するなどして、効率的な運行を実現できるようになっています。

一方、減速性能については、油圧ブレーキを前輪乾式ブレーキから湿式ブレーキに変更したほか、補助ブレーキであるリターダーの性能強化によりブレーキ性能を強化しています。これにより鉱山の厳しい環境でも安定した制動力を発揮するとしています。

また、鉱山に設置された架線から電力を受電するトロリー受電式や、バッテリーを搭載したフル電動式への仕様変更は、現行モデルと同様に対応可能です。

販売開始は2025年を目指すそうで、実車は2024年9月24日から26日までの日程で米国ラスベガスにおいて開催される世界最大級の鉱業分野の展示会「MINExpo」で、初めて展示される予定です。