世界最強の懐中電灯がしれっと予想を超えてきた。明るさが車のヘッドライトの100個分てそれ、ハンディタイプの投光器やん?ってつっこみ待ちかと思うほど猛烈な光を放つフラッシュライトをご存じだろうか。
「夜を昼に変える魔法のライト」とも称される懐中電灯、その名も「IMALENT MS32」は、200,000ルーメンという驚異的な明るさを誇り、足元が見えない闇夜でもはるか先まで昼のごとくに照らし出す。
夜間の捜索などにも役立つという最強ライト。その驚異的な明るさを見てみよう。
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驚異の明るさ、200,000ルーメンの懐中電灯
世界一明るい懐中電灯「IMALENT MS32」は、中国企業IMALENT (イマレント)社の製品だ。
同社では極めて高い明るさ(ルーメン)と耐久性、さらに優れた機能性を兼ね備えた製品を目指しており、以前にも「世界で最も明るいフラッシュライト」として100,000 ルーメンの「IMALENT MS18」を製品化している。
それを一気に超えたのが、明るさ2倍のMS32だ。驚異の200,000ルーメンである。
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同社によると、この明るさは、アメリカのCREE社製のLED、XHP70.2 を32個を使い実現したもので、なんと一般的な車のヘッドライト100個分に相当するそう。
しかも最大照射距離が1,618mと、かなりの広さを一瞬で強烈に照らし出すことができる。というかこれ、懐中電灯ってより超強力なハンディ投光器やん。
世界一明るい懐中電灯MS32のスペック
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にしてもこの明るさで持ち歩けるのはすごい。これなら夜間の捜索とかにも便利そう。
実際、IMALENT社も公式で、アウトドアや探検のほか、捜索や救助に最適なプロ仕様と説明している。
ところが、調べていくと、動画の印象とだいぶ違うとこがあるようだ。まずMS32のスペックはざっとこう。
最大出力: 200,000 ルーメン
LED: CREE XHP70(第2世代)
最大照射距離: 1,618m
サイズ:242mm(長さ)×149mm(ヘッド直径)×67.5mm(本体直径)
重量: 3kg
本体:アルミニウム合金
バッテリー: バッテリーパック(リチウムイオン21700-4000mAh x12)
充電: USB-C 急速充電(2時間でフル充電)
点灯時間:最長345時間
防水性能: IP56
最強ライトの点灯時間はわずか45秒
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パッと見で、3kgという重さもアレだが、ほかに気になったのが最長345時間という点灯時間だ。あのすさまじいまでの明るさがそんなにもつだと?
そこで公式を調べてみると、驚きの事実が判明した。
実はこのライトには、切り替えできる8つの調光モードがあり、最長345時間というのは、ムーンライトという最小モードの明かり(80ルーメン)での点灯時間だったのだ。
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なら、ウリの200,000ルーメンはどうよ?と見ると、最大のターボモードに「200,000〜40000ルーメン」とあり、点灯時間は「45秒+40分」になっていた。
つまり、肝心の200,000ルーメンを発揮するのはたった45秒で、その後は40,000ルーメン、つまり明るさが5分の1に激減した状態で40分間点灯するってことらしいのだ。
IMALENT社公式の通販価格は11万円
世界で最も明るいMS32のお値段は、IMALENT社の公式通販で749.95ドル(約107,000円 )で国際輸送可で送料無料。ただし関税などは別途かかる。
けっこうお高い商品だが、海外サイト odditycentral は「200,000ルーメンならその価値がある」と紹介していた。
日本アマゾンで販売中だが違法・規制対象のおそれ
まあなんだ。実際、夜とかに使ってみたい気もするけれど、ガチでいうならこの明るさは危険に過ぎる。
現実的な話をすれば、日本の場合、この手のライトの個人向け販売も、いろんな意味でアウトじゃなかろうか。
前に紹介した500ルーメンの懐中電灯W30で追記したように、超強力でまぶしすぎるライトの光は、目を直撃したり見つめたりすると視力に影響をおよぼしたり、事故を引き起こすリスクがあるため、日本では販売や取り扱いに規制が設けられている。
さらに直接目に入らずとも、環境的な光害防止の観点から、数千レベルの高ルーメン製品は使用自体が規制の対象になってるからだ。
な、はずなんだが、日本のAmazonでは、この商品をタイムセール15%引きで123,992円で売っている(9月19日時点)。そのへんどうなってるのかな?
てことで驚異の懐中電灯MS32は、少なくとも日本では、危なすぎて出番がなさそう。
日常でも強力なライトの扱いは慎重に。くれぐれも直視したり目に向けないようにだよ。
※(2024/09/20)タイトル・本文を一部訂正しました。
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