今回は、よしぶるさんが2024年8月5日に投稿した「赫なるインプロヴァイズ」を紹介する。
本楽曲は、ドラマー、シンガー、ボカロPと音楽界でマルチな才能を発揮するマイキの歌声をリアルに再現したVoisonaの歌声合成ボイスライブラリ「MYK-IV」のリリース1周年を記念して制作された、祝祭感あふれる作品。
まず特筆すべきは、Voisonaの歌声合成ボイスライブラリの精鋭たち、知声、機流音、AiSuu、田中傘といった個性豊かなメンバーの歌声がコーラスフレーズに華を添えている点だ。
彼らの参加は、Voisonaコミュニティ全体でMYK-IVのリリースを祝福するムーブメントを感じさせる。そして、その中心に位置するのは、もちろんマイキの歌声をもとに構築されたMYK-IV。
大人びた雰囲気と爽快さを兼ね備えたジャズロックセッション。巧みなメロディーメイキングとアレンジが加わることで誕生した華やかで力強いサウンドが祝祭感をさらに高め、高揚感で満たしてくれる。
本楽曲を聴いていると、自然とマイキのスピード感溢れる爽快なドラムパフォーマンスの映像が目に浮かんでくる。
マイキの圧倒的な演奏スキルを彷彿とさせるドラミングと、華やかなボーカルを忠実に再現したMYK-IVの歌声合成技術が融合して、ダイナミズムのある彼の世界へと引き込まれていく。
一方で、てんてこさんが描いたミュージックビデオのマイキイラストも、楽曲の魅力を語る上で欠かせない一要素だろう。
マイクを口元に近づけ、ドラムスティックを握りしめるスーツ姿のマイキは、シックでありながら、限界を決めずに突き進んでいく彼の姿勢そのもの。
内に秘めたるパッションと、音楽に対する貪欲なまでの欲望が、サウンドのみならずイラストからも力強く伝わってくる。
楽曲のハイライトとも言えるサビ部分、「イカれた雷鳴 変幻自在に奏で 焼けつくような風も絡め 拡声重ね 先の先まで 冷めやらぬ心臓 掻き鳴らせ 瞬き許さぬ展開を今 まるごと乱したいね」というフレーズは、マイキのドラミングのスピード感とその力強さをそのまま表現している。
彼の見る者を釘付けにするパフォーマンスは、まさに「イカれた雷鳴」と呼ぶにふさわしい。このフレーズからも、制作者であるよしぶるさんのマイキに対する深い愛情とリスペクトを感じ取ることができる。
変幻自在な展開は、マイキのドラムソロを生で聴いているかのような錯覚を覚えるほどだ。
緻密に計算された楽曲構成と、MYK-IVの表現力の高さが融合することで、スリリングな展開が実現されている。
「赫なるインプロヴァイズ」は、マイキという稀代のクリエイターへの熱いオマージュかつVoisonaコミュニティ全体で作り上げた祝祭といえる。
■楽曲配信情報
■infomation
「The VOCALOID Collection」 公式サイト
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