お笑いコンビ・EXITのりんたろー。(38歳)が、10月3日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。番組ゲストに“心無い声”が向けられると「『僕がやっていることは何? しんどいな』と思うこともある」と、正直な気持ちを語った。

番組はこの日、5年前に取材した「トゥレット症の当事者」の“その後”を紹介。トゥレット症とは、自分の意思に反して身体が動いてしまう「運動チック」、声や奇声を上げてしまう「音声チック」の2つの症状が1年以上続くと診断されるもの。当事者の酒井隆成さんは「トゥレット症の認知を広めたい」と、5年前に生出演したことがきっかけで、今では様々な媒体で発信を続けている。

放送後の反響について、酒井さんは「認知が浸透していったような気がする。当事者の交流会に参加する人数が増えたことに加えて、以前までは『こういうことが辛い』という話題が多かったが、今は『どうやって夢を叶える?』と未来に向けた話が増えている」と語る。

その一方で、酒井さんは「様々な反響を覚悟して出演したが、番組の内容を面白おかしく切り抜く人もいて、しんどくて1か月寝込んでしまった。でも、今は出演したことに全く後悔していない。誰かがやらないとトゥレット症の認知が進まなかったので、その“誰か”がたまたま僕だったのかな? と受け止めている」と話すと、りんたろー。は「番組に出てくれた人に対して、目を背けたくなるような声が向けられていると、『僕たちがやっていることはなんなんだろう? しんどいな』と思うこともある。だけど、いろんな人との縁につながったり、素敵な未来があったことを知れたりすると、僕も嬉しいと思えた」と胸をなでおろした。

相方の兼近大樹は「悪意を乗せたイジリは、当事者からしたら嬉しくもおいしくもない。『止めて欲しい』と言えば、悪意のある人は『じゃあ出るな』と言うだろうけど、みんな何かを変えたくて出演している。自分も何かを変えたいのなら、コソコソ切り抜き動画を作るだけじゃなくて、表に出てその人と対等な席に着き、イジり合うことで人生も変わっていくと思う。何かを変えるためにはまずは動きだすことが大事と視聴者に伝えたい」と語りかけた。