中国・浙江省杭州市で男性がトイレで強くいきんだところ、肺に穴が開くという出来事があった。中国メディアの瀟湘晨報が1日、「トイレで力を入れすぎたら肺が“破裂”」と題して報じた。
記事によると、25歳の陳(チェン)さんが先日、自宅のトイレで用を足していた際にいきんだところ、突然息苦しさに襲われた。時間を置いたが症状は改善するどころかますます悪化したことから、心配になった家族が病院に連れて行った。検査の結果、陳さんの左側の肺は90%近くも圧縮されており、「気胸」と診断された。
「気胸」は肺に穴が開き、漏れ出た空気が胸腔にたまっている状態を指す。呼吸しても肺が膨らまないため、呼吸困難や胸の痛み、咳などの症状が出る。陳さんの症状は単純な処置では改善しなかったことから、単孔胸腔鏡下肺大疱切除術を受けた。現在は完治して、すでに退院しているという。
記事によると、「気胸」患者は20~40代のやせ型の男性に多く見られるといい、陳さんはまさにこの特徴に当てはまっていた。また、外的な要因で胸部を損傷した場合、慢性肺炎等の基礎疾患がある場合にも発症しやすいといい、医師は「日常生活の中で、重い物を持つ時や、咳やくしゃみをする時、高い強度の運動をする時などには注意が必要」と呼び掛けているという。
記事は、「排便時に力を入れすぎると別の症状を引き起こし、突然死につながることもある」とし、2023年11月に河南省鄭州市の28歳男性が排便中にいきみすぎて脳出血を起こして半身まひになったこと、22年3月に上海市の60代女性が同じく排便時にいきみ動脈瘤破裂を起こしたことを紹介している。(翻訳・編集/北田)
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