美人な女性の見えない努力について描いた漫画「美人はヒロインか」が、Instagramで1200以上のいいねを集めて話題となっています。

「美人は得」と言われ、うらやましがられることもありますが、美人であるからこその苦労も。美人でいるための努力を誰よりも怠らない女性こそが「美人」なのでは…。そんな考えをつづった漫画に、読者からは、「とてもすてきな考え方」「美人の秘訣(ひけつ)は、やはり見えない努力ですね」などの声が上がっています。

 この漫画を描いたのは、漫画家のうみの韻花さんです。InstagramX(旧:Twitter)などで漫画を発表しています。うみの韻花さんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回、漫画「美人はヒロインか」を描いたきっかけを教えてください。

うみの韻花さん「今作のような明るく前向きになれる創作漫画を描いてみたかったからです。普段は、ルッキズムをテーマにしたエッセイ漫画を描いています」

Q.うみの韻花さんも、「美人な女性は、人生で得をしているなあ」と思いますか。

うみの韻花さん「いいこともあると思いますが、美人には美人なりの苦労があると思っています。美しさをキープするための維持コストや周囲からの嫉妬、変な人が寄ってくることや、見た目で判断されて本当の自分を見てもらえない苦悩など…。そういう障害に動じず、人生を謳歌(おうか)できる美人は、得をしているのではないかなとは思います」

Q.うみの韻花さんの周囲にも、この漫画に登場する女性のように、美人であり続けるために努力を惜しまず、自分磨きをしている人はいますか。

うみの韻花さん「います。特に私のフォロワーさんには、美意識の高い人が多い印象です。例えば、常に美容について調べて詳しく発信している人や、美容医療を受けている人、ダイエット食の写真や運動後の記録などを日々SNSに投稿する人もいます。皆さんを見ていると、『私も頑張らないとな』という気持ちにさせられます」

Q.うみの韻花さんが思う「理想の美人」「憧れの美人」とは、どのような人ですか。また、そうなるために普段から実践していることはありますか。

うみの韻花さん「外見だけでなく、その人の気品や性格のよさ、笑顔のすてきさ、心地のよい声などに憧れます。そして、そういう人たちは自分の見せ方を分かっている人が多い、と感じています。

私の場合は、ネガティブな発言をしないことや、いつも前向きな精神でいること、とにかく口角をあげて笑顔でいることなどを心掛けています。また、肌をキレイにするために、スキンケアや美容医療も怠りません」

Q.この作品の制作には、どのくらいの時間がかかりましたか。また、描くときにこだわったポイントを教えてください。

うみの韻花さん「2~3日程度です。作中に登場する美人の子が、化粧を落として地味目なすっぴんになるカットがポイントです」

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

うみの韻花さん「2023年6月から、SNSに本格的に投稿するようになりました。主に美容・整形に関するエッセイ漫画を投稿しています。2024年6月には、KADOKAWAから『14歳で整形した私』というタイトルの電子書籍を発売しました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

うみの韻花さん「普段描いている美容や整形に関するテーマ以外で、女性の共感を得られるような漫画を描きたいです」

Q.漫画「美人はヒロインか」について、どのような意見が寄せられていますか。

うみの韻花さん「『外見だけでなく、中身もすてきな彼女ですね』『彼女の考え方にとても励まされました』『美人でも、やはり見えない努力をしていますよね』など、ポジティブな意見が多かったです」

オトナンサー編集部

漫画「美人はヒロインか」のカット(うみの韻花さん提供)