2024年10月6日、韓国・世界日報は「日本植民地時代に強制動員された被害者の女性がまた1人この世を去った」とし、「女性の生前の願いは日本からの謝罪だった」と伝えた。

記事によると、元徴用工のキム・ソンジュさん(95)さんが5日午後、京畿道安養市の自宅で老衰のため死去した。

記事は「キムさんは1929年9月に全羅南道順天市で生まれ、1944年5月に日本の三菱重工名古屋航空機製作所の工場に強制動員された」「当時キムさんは、日本人担任教師の『日本に行けばお金が稼げる』との言葉にだまされて日本に行くことを決めた」「軍需工場で鉄板を切る作業中に左の人差し指を切断するけがを負ったこともあったが、賃金ももらえないまま労役を強いられた」などと説明している。

キムさんは市民団体の支援を受けて2012年10月に三菱重工業を相手取り損害賠償請求訴訟を起こし、2018年11月29日に大法院(最高裁判所)で勝訴判決を受けたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「悔しい気持ちは捨てて、天国ではゆっくり休んでほしい」「キムさんの恨みを晴らすにはどうすればいいのか。まずは親日政権を早く消さないと」「私たちにできることは、被害者たちを忘れず、彼女たちの魂を胸に刻んで生きていくこと」「親日の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は被害者が全員亡くなるまで、このまま何もせずにいるつもりだろう。そんなの悲し過ぎる」などの声が寄せられている。

一方で「日本は謝罪したよね?。それも何度も」「政権がかわるたびに謝罪を求めるのはどうかと思う」「過去は過去。われわれには現在と未来が大事だ」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

6日、韓国・京郷新聞は「日本植民地時代に強制動員された被害者の女性がまた1人この世を去った」とし、「女性の生前の願いは日本からの謝罪だった」と伝えた。資料写真。